11月は阿賀町津川からお届け ウマ!コーン! 狐火伝説と会津文化を感じる街歩き<バズタイムズ>

新潟県内の商店街を訪れ、地域の知られざる魅力を伝えるバズタイムズ。11月は阿賀町津川商店街を中心としたエリアを巡っていきます。津川で「バズいい」ネタを探すために、まずは阿賀町観光ガイド・薄さん案内のもと街歩きを楽しみました。

小越春花:
阿賀町でのバズタイムズの認知度100%を目指してい“コーン”!

阿賀町津川はキツネの町

人口約3500人の阿賀町津川地区。町の至る所にキツネのモチーフが飾られています。

街灯にもキツネ

津川はどうしてこんなにキツネを大事にしているのでしょうか。

津川といえば「麒麟山」と「狐火伝説」

津川のシンボルとしてそびえ立つ麒麟山。その昔、麒麟山にはキツネがたくさんいて、狐火がよく見えたと言われています。

阿賀町観光ガイド 薄 友一さん

向かって中央にあるのが麒麟山

この狐火伝説をモチーフにしたイベント「つがわ狐の嫁入り行列」は、狐メイクを施した花嫁が夜にかけて町を練り歩き、沿道の人たちも狐メイクで結婚を祝います。

かつての嫁入りは、夜に提灯を持って嫁ぐ風習がありました。津川では、狐火も提灯の灯りに見えたことから、「狐の嫁入り行列伝説」につながったと言われています。

津川の狐の嫁入りは「幸せになる」

狐の嫁入り伝説が残る地域は他にもありますが、薄さんによると、狐の嫁入りは「見ると悪いことがある」という言い伝えが多いのだとか。しかし津川の狐の嫁入りは、豊作や商売繁盛など「見ると幸せになる」と言われています。

長谷川アナ:
津川にとってキツネは幸せの象徴なんですね

小越春花:
ここではキツネがとっても愛されているんですね

会津の文化を受け継ぐ津川地区

明治19年まで会津領だった津川地区。地域にはいまも会津の文化が残っています。

その1つとして薄さんが案内してくれたのが雁木。

津川は雁木発祥の地と言われている

雁木の下はほとんどが私有地で、家主が歩行者のために玄関先の土地を提供しています。その雁木を津川では『とんぼ』と呼びますが、実は会津でも玄関を『とんぼ』と呼ぶ文化があるのだとか。

高~い消火栓には口が3つ・・・ 雪国の知恵に脱帽

続いて薄さんが紹介してくれたのは雪国の知恵。津川で一番最初にできたという檀林小路には「巨大な消火栓」が残されています。

一体どうやって使うのでしょうか?

消火栓には3つの口があり、雪が積もった高さに応じて使う口を変えるんだそうです。雪深い津川に暮らす人々の知恵を垣間見ることができました。

雪がたくさん積もると一番上の口を使う

小越春花:
この消火栓はバズいいですね。ちなみに、津川のバズいい食べ物はありますか?

阿賀町観光ガイド 薄さん:
津川は明治19年まで会津領だったので、馬刺しやニシンの麹漬けがありますよ。ぜひ食べてみて下さい。

新潟なのに馬刺し!?ここにも会津の文化が・・・

馬刺しは津川商店街の「あおやぎ肉店」で買うことが出来ます。せっかくなので、小越春花さんがいただきました。

あおやぎ肉店の馬刺し

あおやぎ肉店

小越春花:
スッキリしていて美味しい。全然クセがなくて噛み応えがあります。これはバズいい!ウマコーン!

小越春花のロケ後記

津川にはほとんど来たことがなかったですが、風情ある街並みがとても美しかったです。統一感がありますよね。キツネのモチーフがいろんな場所に飾ってあって、1つの動物をこんなにも町をあげて掲げていることにビックリしました。

3つも口がついた高い消火栓があったんですけど、消火栓に身長を超される経験ってなかなかないですよね。理由を聞いたら「雪がたくさん積もるから、雪の積もり具合に応じて口を使い分けている」と聞きました。町のなかで雪国の知恵と工夫をいろんな所で感じることができました。これが雪国なんですね。古くからの暮らし・営みを感じた街歩きでした。

馬刺しは昔1回くらい食べたような気がするんですけど、味の感覚も忘れていたくらい。今回馬刺しを食べてみて、スッと馬が入ってきた感じがビックリしました。クセがないとは言われていたんですけど、本当にクセがない。噛み応えがあるけど、すーっといなくなる感じがクセになります。タレも美味しかったです。

古い伝説と会津文化が息づく津川地区

もとは会津領だったという津合。会津の食文化・馬刺しを買うならあおやぎ肉店がおすすめです。

【あおやぎ肉店】
住所:阿賀町津川3761-1
電話:0254ー92ー2178
営業:午前9:00~午後6:00 ※木曜 定休