文化祭に向け…つまようじアート制作
長岡市にある新潟県立長岡工業高校。文化祭の準備が進む校舎で、何かをチェックしている生徒がいた。
(Q.今、何をしている?)
長岡工業高校 中村駿也さん:
つまようじアートの最終確認。長岡花火の代表的な「白菊」をみんなで、つまようじで作成した
こう話すのは、長岡工業高校の中村駿也さん。
大量のつまようじで花火や街並みを表現
約4万8000本のつまようじを使用して制作したのは、長岡まつりの初日・8月1日に毎年打ち上げられる戦没者を慰霊する花火「白菊」。
しかし、その白菊や街並みを表現するためには、色の違う大量のつまようじが必要に!
当初は1本ずつ着色していたが、効率が悪かったため、水で溶かした絵具につけて紙の上で乾燥させる工程を考え出した。
画像データを方眼紙に落とし込み、指定した色に沿って4万8000本のつまようじを一本一本刺していった。
見る角度によって違う表情の作品
1年生170人が1カ月をかけて完成させた作品の見どころについて、中村さんは「中央から見ると、とても大きな白菊が印象的に見えるが、少し斜めにずれることで長岡を流れる信濃川や長生橋が見えるようになっている」と話す。
見る角度によって長生橋が浮かび上がったり、より立体的に見えたりするこの作品は1年生の結束を高める学年企画として作られ、高校の文化祭で展示されたという。
「白菊の本来の意味の平和を感じてほしいとともに、1学年全員で頑張った努力の結晶を皆さんに感じてほしい」と中村さんは笑顔で話した。
文化祭でのつまようじアートの反響が大きかったため、長岡工業高校は、このつまようじアートの今後の展示場所について検討している。