復旧作業中に降雪… 被害把握に時間
震度5強を観測し、被害の爪痕が色濃く残る新潟市西区。
8日も朝から復旧作業に追われる人の姿が見られたが、その作業を阻んでいたのが雪だ。
液状化による被害も確認できるが、降り続いた雪が地面を覆っていて、路面の被害状況の確認が難しくなっていた。
液状化が深刻な地域では泥とともに雪もかき出さなければいけず、一苦労…。
復旧作業にあたる業者は「資材を運んで来たり、トラックも雪がかぶっていたり、朝早く作業しなければいけないので、雪があるとね…」と声を落とした。
ダンススクールを経営する男性は営業再開を前に駐車場の除雪を行っていた。
「震災の影響による処理もまだ終わっていない中での雪だったので困惑している」
津波で床上浸水「夢だったらいいのに」
一方、最大で28cmの雪が積もった上越市では、住宅に被害が出た人に向け、ブルーシートを配布していた。
ブルーシートを受け取った女性は「ありがたい。大まかなところは囲ってもらったが、細かいところがどうなっているか」と不安を口にした。
地震から1週間が経ち、復旧への動きが加速しているが…
「帰ってきたときの状況を思い出すと悪夢」
こう話すのは、津波で床上78cmまで浸水したという上越市の安田みさ子さん。避難先から戻り、見た自宅の光景が忘れられないと言う。
「1週間経って、初めて恐怖みたいなものがある。気持ちの余裕ができたのか、時間できたのか、うなされて起こされる。悪夢みたい。目が覚めたら夢だったらいいのになと思う」
自宅の中は片付いても消えぬ恐怖…。被災者の生活再建には心のケアも必要だ。