新潟初進出のスーパー「ロピア」
先日、全国9店舗を他社に事業承継すると発表したイトーヨーカ堂。
新潟市中央区の本町で40年以上にわたって愛されたイトーヨーカドー丸大新潟店も幕を下ろすことになる。
その事業を継承することになったのがOICグループ。
現在、国内で85店舗のスーパー「ロピア」を展開しているが、買い物客に話を聞くと「知らないけどスーパーなんでしょ。食料品か何かの」「初めて聞いた」とまだ新潟での知名度は低い様子。
今回が新潟初進出となるスーパー「ロピア」とは…
OICグループの浜野仁志執行役員は「一言でいうと、食のテーマパーク。お客様に単に買い物をするための場所ではなくて、買い物体験自体を楽しんでもらおう。そういうものを目指している」と話す。
「食のテーマパーク」を掲げるスーパー「ロピア」には買い物を楽しんでもらうための工夫があるという。
「現場のチーフに全ての権限を任せている。チーフが全ての仕入れ価格決定権・売り場づくり・人の採用、全ての権限を担っている」
目の前のお客さんを喜ばせたいという思いから肉・野菜・魚など売り場ごとにチーフを配置。ロピアの特徴である「豊富な品揃え」も各売り場のアイデアで実現している。
2023年8月、仙台市にオープンした店にも連日多くの客が来店。訪れた客も「いっぱいあるなと」「どこに目をやっていいかわからない」と話していた。
また、もともと精肉店から出発したスーパーのため「肉の品揃えは日本トップクラス」を誇る。通常のスーパーで販売できないような希少部位もあるそうだ。
さらに、客の購買意欲を刺激するため、試食コーナーも充実♪
「ロピア」は30代~40代のファミリーをターゲットとしているため「大容量で価格が安い」というのも大きな特徴だ。
浜野さんは「最初から売れる価格で設定しているのが大きい」と、値引きをせずに売ることで利益を出していると話す。
そして、もう一つ「現金払いのみ」というのも安さの秘密の一つだ。
クレジット会社などに支払う手数料をカットすることで、商品をより安く販売することが可能になっているという。
「魅力ある店を」新潟店にも期待!
浜野さんは、新潟ならではの食材を使った商品の販売にも期待を寄せている。
「新潟店で販売し、ヒットした商品を関東や関西・九州の店舗で広げていくということができると思うので、単に新潟で売り上げを拡大するために新潟で出店するというよりは、新潟店を出すことで商品づくりをして、そこで全国に展開していく」
2025年3月頃に事業承継を予定しているスーパー「ロピア」。
「新潟店にしかない魅力がある店をつくって、地元の皆様に愛されるようなお店をつくっていきたい」
新潟市の中心市街地活性化の起爆剤となることも期待される。