BCリーグ界のレジェンド! 稲葉大樹選手
時折、笑顔を見せながらチームのムードを高めていた稲葉大樹選手。
「今も信じられないという気持ちは正直あるが、(春季教育リーグで)北海道も行ってみて、対戦相手が独立リーグのチームではなく、毎試合NPBの球団と試合をやるというのが、少しずつ自分の中でレベル・雰囲気含め、何か違うなとだんだん感じているところ」
こう話す稲葉選手は、BCリーグが創設した2007年に入団し、そこから新潟一筋17年。
リーグ通算958本のヒットを放つなど、まさにBCリーグ界のレジェンドとして活躍してきた。
コーチ兼任から“選手専念”を決断
2015年シーズンからはコーチを兼任してきた稲葉選手にとっても、チームのNPBファーム入りは大きな転機となる。
「コーチ兼任でやるのは練習量も半減してしまうし、その練習量で試合に出られるかと言ったらそんなに甘くないと思う。(橋上監督から)アドバイスも受けて、すごいレベルに挑戦するわけだから、選手一本という選択をした」
今年で40歳を迎える中、コーチ兼任ではなく、選手に専念することを決断。それでもベテランとしての役回りは変わらない。
「これからオイシックスを背負って立つ選手が20歳くらい下にいっぱいいる。そういう選手に経験などを伝えていくのも僕の仕事の一つだと思うので意識している」
コーチ陣も期待! 稲葉選手の目標は…
稲葉選手の存在はNPBで活躍したコーチ陣からも大きな期待が寄せられている。
日本ハムで活躍した武田勝コーチは「新潟にとって彼の存在が象徴であり、40歳になってもやっているというところに意味があると思う。試合に出ることも大事だが、チームを背負うという意味では本当にもっと高みを目指してやってほしい」と話す。
BCリーグからNPBイースタンリーグへ。NPBを目指し続けてきた稲葉選手が見据える今季の目標は…
「とにかく打席に立つ。数字的なことは決めていなくて、打席に立った時にファンや野球界の皆さん、支えてくれる人に元気を与えるようなプレーをしたい。新潟県の皆さんを勇気づけたり、元気づけたりする試合を多く見せられると思うので、ぜひ球場に足を運んで選手に直接声援をいただけたら。よろしくお願いします」