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鳥屋野球場「エコスタ近くに移転を」
新潟市に20年後を見据えたスポーツ施設のあり方について提言書を手渡した有識者会議。
中でも喫緊の課題となっているのが鳥屋野球場の行方だ。
市内で公式戦ができる3つの球場のうちの1つだが、老朽化に加え、元日の地震で被災し、使用中止となっている。
中原八一市長は「鳥屋野球場については今回の提言を受けて、建て直しをすることはほぼ決定したという認識にある」と明言。
その上で、有識者会議の西原康行会長は「特に鳥屋野野球公園、運動公園の野球場は、鳥屋野潟の南部エリアに移転する方向性が望ましいのではないか」との結論について話した。
市民とクラブチームの交流にも期待
NPBのイースタンリーグの試合も行われる県立のハードオフエコスタジアム。
その同じ鳥屋野潟の南部エリアに新潟市の野球場を建設することについて有識者は2つの球場が近くにあることの相乗効果といったメリットを挙げている。
西原会長は「競技性の高い野球を県立でやるとして、市でつくるものは市民と色んなクラブチームが交流できるような施設が市でできるのがいいのではないか」と説明。
このほか、「ほかにないオンリーワンのエリアになる」「様々なレベルの野球人が交流できる」といった利点を挙げている。
市民に提言案の印象を聞くと、「(2つの球場の)距離を開けたほうが色々(可能性を)広げて利用できると思う」「どっちもあったほうが色んな楽しみ方があるのですごくいい」と様々な意見が聞かれた。
白山エリアには“球技専用スタジアム”!?
中原市長は「鳥屋野潟南部への移転には、土地の確保が課題」とした上で「(2つの球場が)近くにあるということの市民からの素朴な疑問にしっかり答えられるように場所をどこにつくるにしても意を砕いて建設したい」と話した。
このほか、有識者会議は20年後を見据え、現在の新潟市陸上競技場がある白山エリアに球技専用スタジアムやアリーナを、現在の鳥屋野球場ある鳥屋野潟北部には陸上のトレーニング施設を設けることを提言している。
新潟駅のリニューアルが進む中、市街地のスポーツ施設も大きく変わりそうだ。