自民党の政治資金パーティーをめぐる裏金問題などを受け、3つの衆院補選で勝利し、勢いに乗りたい立憲民主党。しかし、新潟県内では公職選挙法違反の疑いで刑事告発された梅谷守衆院議員の対応をめぐり頭を悩ませている。当の梅谷議員は自身のホームページで「捜査機関に全面的に協力する」とコメントしたのみで、いまだ公の場で説明をしていない。
立憲民主党 衆議院3つの補選に勝利
議員辞職などに伴う衆議院の3つの補選に勝利し、勢いに乗る立憲民主党。その背景にあるのが政治資金をめぐる自民党の裏金問題だ。
立憲民主党の泉代表は「自民党の裏金発覚以降、彼らの真相究明はおぼつかないし、処分は非常に中途半端。自民党自身が自ら真相を表に出さなければならない」と興奮気味に話した。
補選の勝利を次の衆院選の勝利につなげるべく早期の解散を求めていく考えだ。
菊田真紀子衆院議員(旧新潟4区選出)は「自民党の敵失ということで、まだまだ立憲民主党に政権を託そうというところにはまだいっていない。勝って兜の緒を締めて頑張りたい」と話す。
ただ、新潟県内では選挙への影響も懸念される問題が残されている。
4月30日に開かれた県連の常任幹事会を連絡もなく欠席した梅谷守衆院議員。
選挙区内で2023年7月以降、日本酒などを配っていたとして公職選挙法違反の疑いで刑事告発され、新潟県警と新潟地検が受理している。
自民党には自ら真相を明らかにするよう求める一方で、立憲民主党に所属する梅谷議員が真相を語る機会は問題の発覚後、一度も設けられていない。
常任幹事会終了後、立憲民主党県連の西村智奈美代表(党代表代行)は「早急に本人からの説明を含めて党本部の対応は必要だという認識に変わりはない。時間が経っても対応されていないということで、またきょう皆さんからも『とにかく早くやるべき』という話も出たので、改めて話はしたい」と話した。
党本部の岡田幹事長に対し、連休明けにも早期の対応を求めると話す西村県連代表。
自民党に求めることを党内で実践できなければ、有権者の不信の目は立憲民主党に向けられることになるかもしれない。