春の大型連休で新潟県佐渡市も多くの観光客でにぎわいを見せている。その一方で、佐渡金山にある施設の人気の体験コーナー「金塊取り出し体験」が4月27日から中止となった。一体なぜ人気コーナーが中止となったのか…背景には金の価格高騰があったようだ。
観光客に人気の“金塊取り出し体験”
佐渡金山の坑道などを見学できる施設「史跡佐渡金山」。観光客などから人気を集めているのが金塊の取り出し体験だ。
透明ケースから重さ12.5kgの純金の金塊を30秒以内に取り出せるか挑戦するもので、2001年の開始から4月27日までに3318人が成功した。
本物の純金に触れることができるとあって人気のコーナーだが、この金塊の時価はなんと1億5000万円!開始当初の10倍に高騰したという。
この金の価格高騰により、懸念されるのがセキュリティーの問題だ。
4月11日には東京の日本橋高島屋で純金茶わんの盗難事件が発生。施設側もセキュリティーの強化に取り組んできたが、防犯面を不安視する声が多かったことから大型連休を前に中止を決定した。
施設を管理するゴールデン佐渡は「皆様が楽しみにしてくれていた中、心苦しい。セキュリティー上、仕方がなく、ご理解いただきたい」とコメントしている。
現在も金塊に触れることはできるが、今後は取り出しができない設備に変更される予定だ。