ドローンが捉えた「東洋のマッターホルン」と新そばの誘惑!湯沢町 秋の味覚旅 地元ガイドと探る大源太山と谷川連峰の紅葉スポット 農家レストランで「大源太手打ちそば」に舌鼓

紅葉に染まる山々、清らかな渓流、そして地元の味覚。新潟県湯沢町で、秋の絶景と美食の旅に出かけてみませんか?
今回は、地元ガイドと共に巡る隠れた紅葉スポットと、旬の味覚が楽しめる農家レストランをご紹介します。ドローンで撮影した絶景映像もお楽しみください。

東洋のマッターホルン?大源太キャニオンの絶景

取材班が湯沢町に到着すると、絶景撮影日和の青空が。
この日ガイドをしてくれたのは、湯沢町の自然に魅了されて大阪から移住してきた、地元ガイドの稲治さんです。

最初に訪れたのは、清流・大源太川。

稲治さんの案内で川辺に近づくと、水の透明度の高さに驚かされます。手を入れてみると、冷たさに思わず声を上げてしまいますが、その清涼感は格別です。

稲治さんによると、この辺りは流れが緩やかで、夏は子どもたちの遊び場として人気があるそうです。川にはウグイが気持ちよさそうに泳いでいて、生き物にとって住みやすい環境であることがうかがえます。

大源太川周辺の散策コースは、約20分で周遊できます。気軽に散策できる距離感が魅力だと稲治さんは語ります。
コース途中には、様々な発見もありました。稲治さんが地面に落ちている栗の殻を見つけると、「野生動物が食べたのだろう」とのこと。この辺りの山には、猿や鹿、クマなど様々な動物が生息しているそうです。自然との共生を意識させられます。
この野生動物の生息地に私たちがお邪魔しているのだから、音や声を出し野生動物に遭遇しないように注意しなければならない、と稲治さんは言います。

広葉樹の林から杉林に入ると、急に涼しくなったような気がします。日中、日があまり入らない杉林は薄暗く神秘的な雰囲気があります。

そして、いよいよ絶景ポイントである希望大橋に到着しました。

橋の上に進み、稲治さんが指し示す方を見てみると、滝のような光景が目に飛び込んできます。これは昭和14年に完成した石積みの砂防ダムだそうです。

続いてダムの反対側に目を向けると、大源太湖と大源太山の絶景が広がっています。まるで絵画のような風景に、思わず息をのみます。

稲治さんによると、戦後この地を訪れた進駐軍の隊員たちが「東洋のマッターホルン」と呼んだことから、この呼び名が広まったそうです。

自然の恵みを味わう!農家レストラン「縁」

大自然を堪能した後は、お洒落な雰囲気の農家レストラン「縁」へ。

店内に入ると、色とりどりの野菜料理の数々が目に飛び込んできます。驚くことに、これらは食べ放題のメニューだと店員さんが教えてくれました。取材班が遠慮がちに少量を取ると、店員さんは笑顔でたくさん食べてと勧めてくれます。


そばは地元で採れた大源太手打ちそば。口に入れると、優しい柔らかさとしっかりとしたコシが感じられ、その味わいと香りに感動します。

他にも様々な料理が並びます。大根菜飯は、野菜をたっぷり食べている満足感があります。安納芋の天ぷらは、そのサイズの大きさに驚かされますが、食べてみるとサクサクとした食感と自然な甘さが絶品です。

店員さんによると、出ているお料理は日によって変わるそうです。同じ食材でも違う料理が出ることもあるとのこと。バラエティ豊かなメニューが楽しめそうです。

この大自然の中で農家レストランを営業することについて尋ねると、店員さんは四季折々の自然を楽しめる素敵な場所だと語ります。静かな環境の中で、虫の音や川の流れる音を聞きながら食事ができるのも、このレストランならではの魅力だそうです。

知る人ぞ知る!隠れ紅葉スポットを探して

食事の後は、再び稲治さんの案内で紅葉スポット巡りへ。まずは土樽自然公園に立ち寄ります。

稲治さんによると、ここは広々とした公園で、自由に散歩しながら自然を感じられる場所だそうです。遠くには谷川連峰の万太郎山も見え、紅葉の時季はさらに美しくなりそうです。万太郎山は谷川連峰の主峰の一つで、その雄大な姿が湯沢町の景観に深みを与えています。

次に向かったのは、地元の人が知る隠れスポット。湯沢町から南魚沼市の塩沢地区へつながる峠道だそうです。しかし、取材に訪れたこの日は、残念ながら道路が通行止めになっていました。

残念がる取材班を慰めるように、稲治さんはドローンでの空撮を提案します。
すると…空から見た景色は圧巻。稲治さんの解説によると、杉林と紅葉する山の境目がはっきりと分かるそうです。植林された杉林は紅葉しないため、その対比が美しく映えます。ドローンからは、万太郎山を含む谷川連峰の山々が織りなす壮大な風景も楽しむことができました。

最後に訪れたのは、車で気軽に行ける絶景スポット。稲治さんによると、山登りをしなくても簡単にアクセスできる場所だそうです。
ここでも、ドローンならではの映像を撮影。夕日に染まる紅葉の姿に、思わずため息が漏れます。万太郎山の雄姿を背景に、紅葉に彩られた湯沢の山々が織りなす景色は、まさに絶景と呼ぶにふさわしいものでした。

稲治さんは、湯沢町にはまだまだ隠れた絶景スポットがあると語ります。
万太郎山をはじめとする周辺の山々が織りなす風景は、季節ごとに異なる表情を見せてくれるそうです。
ちょっとした探検気分で散策に訪れてみるのも面白そうです。

 

 

今回ご紹介したスポットも、新緑から紅葉の時季まで日に日に変化していくことでしょう。皆さんも、秋の湯沢町で、絶景と美食の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。万太郎山を望む紅葉の景色は、きっと忘れられない思い出になるはずです。