新潟県魚沼市にある大湯温泉。その中でもひときわユニークな存在感を放つ「友家ホテル」を訪れました。レトロな雰囲気と独特の世界観が織りなす、まるで昭和にタイムスリップしたかのような空間。そこには、思わず誰かに教えたくなるような魅力が詰まっています。
圧巻のエントランス!照明と観葉植物が織りなす非日常空間
友家ホテルに一歩足を踏み入れた瞬間、
「じゃじゃーん!エモいですよね、皆さん」と、思わず声を上げてしまいます。
エントランスには、無数の照明と観葉植物が所狭しと並んでいて独特の雰囲気です。ホテルのスタッフに照明へのこだわりを尋ねると、意外な答えが返ってきました。
「基本的に衝動買いなんで」
計算されつくした空間ではなく、オーナーの感性によって作り上げられた空間。それがかえって、訪れる人の心を掴んでいるのかもしれません。
忘れ物が生み出す、ユニークな装飾
エントランスをよく見ると、照明の間に挟まれた不思議なオブジェが目に入ります。
「何ですか、これは?」と尋ねると、スタッフから意外な答えが。
「お客さんの忘れ物ですね」
なんと、これらは全て宿泊客の忘れ物だったのです。財布やサングラスなど、様々な忘れ物が独特の装飾品として活用されています。みなさん、忘れ物しないように注意してください。
レコードの宝庫!オーナーこだわりの音楽空間
友家ホテルの魅力は、音楽にも及びます。ロビーには無数のレコードが並んでいます。
「全部一枚一枚レビュー書いてるんですよ」
なんと、これらのレコード全てにオーナー自身がレビューを書いているそうです。音楽への情熱が伝わってくるこの空間は、まさに音楽愛好家の天国といえるでしょう。
ユーモアあふれる土産物コーナー
お土産コーナーも、友家ホテルならではの個性が光ります。特に目を引いたのは、ラー油のコレクション。
デザイン性の高いお箸も。
「彩箸」と命名されたお箸の説明書きには、こんな文章が。
この予想外の正直さに、思わず笑顔になってしまいます。
広々とした多目的スペース
ホテル内には、驚くほど広い多目的スペースがあります。
この空間には、卓球台やミラーボール、そして数えきれないほどの本が並んでいます。まるで、昭和の公民館のような雰囲気が漂います。
スタッフによると、これらの本の中には宿泊客が勝手に置いていったものも多いそうです。「勝手に置いていく」という事に驚きですが、それもまた友家ホテルの魅力の一つなのかもしれません。
思わず笑顔になる、レトロなソファ
多目的スペースにあるソファも、友家ホテルならではの個性を放っています。
体が沈み込むようなソファに驚いていると、スタッフが「悪く言えばボロいですが、良く言えばすごく柔らかい」と率直に答えます。
しかし、このボロさが逆に魅力的に感じられるのです。独特の感触が楽しめます。
温泉は美肌の湯
友家ホテルの温泉も、魅力的です。大湯温泉の泉質は含硫黄ナトリウム塩化物泉。硫黄の香りが漂う湯船です。
「硫黄は美肌効果の代名詞。さらに塩分も含まれているので、お肌の水分をしっかりと閉じ込めてくれる効果が期待できるんです。美肌効果が二重に楽しめる、贅沢な温泉なんですよ」
最後に
友家ホテルは、日常から離れ、ちょっと変わった非日常を体験できる特別な空間なのです。
「ごはんが美味しかったです」「ゆっくりでできました」と言われるよりも「面白かったです」とか言われるのが一番嬉しいです、というホテルスタッフの言葉が印象的でした。確かに、ここでの体験は本当に面白かった。そして、それ以上に心地よい時間を過ごせました。
レトロな雰囲気、ユニークな装飾、そして温かみのあるスタッフの対応。全てが相まって、忘れられない思い出を作り出してくれます。
皆さんも、日常から少し離れた特別な体験をしてみませんか?友家ホテルは、きっとあなたの心に残る、素敵な思い出を作ってくれるはずです。