不合理な“ブラック校則”見直しへ! “ツーブロック”解禁を実現した生徒会「新しく変えていく活動を」【新津工業高校】

校則の中でも、生徒たちが納得できない不合理な校則「ブラック校則」。2021年6月に文部科学省がブラック校則の見直しを促す通知を出す中、新潟県内でも「ツーブロック禁止」という校則の見直しを求めて生徒自ら声をあげた高校があった。

 

 

 

中高生が疑問持つ「ブラック校則」

- 髪は肩についたら結ぶ
- 顔の横の後れ毛は禁止
- ソックスは白とする
- 夏も長袖シャツの腕まくり禁止
- 1年生の靴は指定されたメーカーの白のみ許可

いずれも新潟県内の学校に実在する「校則」だ。このほかにも、自身の学校の校則に疑問を持つ中高生は少なくない。

高校生:
髪を巻くのはいいのに、なぜパーマで固定したらダメなのかというのはある

高校生:
メイクは、大学生になったらするのが常識なのに、「高校では絶対にダメ」みたいにすると、社会に出るための準備なのに、それってどうなのかなと思う

高校生:
眉毛とか身だしなみを整えるために剃るのも禁止。それは違うんじゃないのかなと思う

そんな中、男子生徒から多くあげられたのが…

中学生:
ツーブロック禁止と言われている

高校生:
ツーブロックは、正直してもいいのではと思う

ヘアスタイルの一つ、「ツーブロック」を禁止する校則だ。

ツーブロックとは、襟足や耳上を短く刈り上げ、髪のブロックを2つに分けるカットの方法。爽やかで清潔感があるように見えるため、なぜ校則違反になるのか疑問を持つ生徒も多いようだ。

「ツーブロック」解禁へ声をあげた生徒会

県内には、この「ツーブロック禁止」の校則の改定に向け、生徒が声をあげた高校がある。

新津工業高校 生徒会長:
2023年度から、頭髪服装検査の基準が一部見直されることになりましたので、皆さんに報告します。「ツーブロックの禁止」という言葉から、「奇抜な髪型は禁止」という言葉に変更になりました

2023年、創立から60年を迎える新潟市秋葉区の新津工業高校。

4月1日から10年以上ぶりに校則が改定され、ツーブロックが解禁となった。さらに、前髪の長さも「眉にかからない程度」から「目にかからない程度」に変更。

この校則の緩和で生徒たちの悩みも解消されそうだ。

新津工業高校 副生徒会長:
1回床屋さんに行って切ったあと、1カ月ももたない。変な話、お金もかかる

「ツーブロック」禁止されていた理由

そもそも、なぜこれまでツーブロックは禁止されていたのか。

新津工業高校 笠原正博 教頭:
すぐに、就職試験や進学試験などの進路実現に結びつけられるような服装や頭髪を心がけようという理由で決まっている

校則が制定された10年以上前、ツーブロックは社会人にはふさわしくない髪型とされていたようだ。

アンケートで生徒の声を教師へ

しかし、時代は流れ、この理由に疑問を持った生徒会役員は校則の改定に向け、3年前から「頭髪・服装違反者ゼロ」を呼びかける運動を実施。さらに…

新津工業高校 生徒会長:
今回はやり方を変えた。アンケートを取って、生徒の声を先生に届ける行動を起こして、実現に至った

アンケートでは、全体の3分の2の生徒が「校則の見直しが必要」と回答。

中でも、前髪やツーブロックの基準の緩和を求める声が多くあがった。

新津工業高校 副生徒会長:
多様性というか、今後は色々なことを受け入れる。色々な髪型の人がいて当たり前というふうに変わっているのかなと思う

生徒主体で行われた校則改定

この結果を受け、生徒会役員は2月に教師との話し合いの場を設け、校則の改定を訴えたと言う。

新津工業高校 笠原正博 教頭:
生徒が動くことで、教員も歩み寄って、校則を変えることになったこの動きが、大変大きな意義を持つと思う

生徒の主体的な動きが実を結んだ校則の改定。生徒会にとっては、生徒との信頼関係を育む大きなきっかけになったと言う。

生徒会役員:
校則が変わったことによって、「生徒会に意見を出したら、何か取り入れてもらえるかもしれない」という、この学校に対して意見を言える場所が一つ増えたと思ってもらえれば

生徒会の活動報告
生徒会の活動報告

与えられた決まりに縛られるのではなく、自ら声をあげる大切さを学んだ生徒たち…

新津工業高校 生徒会長:
守れるものは守って、守れない・時代にそぐわないものは話し合って、新しく変えていく生徒会活動ができればいい

時代の変化に合わせた上手な校則との付き合い方が求められている。