【車両火災】高速道路SAで休憩中の5分間に出火…出発時には“異臭”も 「異変時はすぐ停車が鉄則」

関越道のサービスエリアの駐車場で4月23日、車が全焼する車両火災が発生した。車の所有者は自宅を出るときに「車から焦げ臭いにおいがしていた」という。
大型連休で遠出をする前に注意しておきたい車の点検ポイントを専門家に聞いた。

出発時には異臭も…休憩中の5分間に出火

車のフロント部分から勢いよく燃え上がる炎と黒煙。4月23日午前、関越道・下り線の塩沢石打サービスエリアで撮影された映像だ。

【視聴者提供】 関越道・下り線の塩沢石打サービスエリア(4月23日)

 

約40分後に鎮火したが、この火事で普通乗用車が全焼した。休憩のため、車を離れたわずか5分の間に出火したという。また、車の所有者は自宅を出るときから「焦げ臭い」臭いを感じていた。

車の異変時はすぐ停車が鉄則!

予期せぬ車両火災について…

JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長:
整備不良が一つ。車内に置いてあるライターやスプレー缶が発火してしまうのが一つ。それから電気系統の配線の不良による出火が考えられる

JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長

車両火災の原因について話すのは、JAF新潟支部の坂井潤さん。車両火災が発生する前には、今回の異臭のように「何らかの異変が生じている」と指摘する。

JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長:
オイル関係であれば、音がしたり、アクセルを踏んだときのフィーリングが違う。焦げ臭いにおいやゴムとか金属が焼けるにおいというのは気付きやすいと思う

車から異音や異臭がした場合には、すぐ停車することが鉄則!

また、車両火災を防ぐために重要となるのが事前の点検だ。

JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長:
油関係が漏れていると、そこから引火する危険性があるので自分でできる点検としてはエンジンオイルの状態を見る

エンジンオイルが適正に入っているかを確認し、高温になる車内には引火する可能性のあるスプレー缶などは置かないことも重要。

スプレー缶も危険

大型連休中はバッテリーとタイヤの救援要請多

そして、事前の点検で防げるトラブルは他にもある。

JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長:
タイヤは、地面との接地面が明らかにつぶれているのが分かれば、それ以上乗らないほうが懸命

JAF新潟支部によると、2022年春の大型連休で救援要請として多かったのが、バッテリーとタイヤに関わるトラブルで、その割合は合わせて全体の5割ほどを占めた。

タイヤは適正な空気圧に保つことで、バーストやパンクのリスクを減らせるほか、バッテリーについても…

JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長:
年数が経過していたりすると、突然エンジンがかからなくなることも考えられるので、大型連休で混雑する前に点検をおすすめする

バッテリーの年数をチェック

新品から2~3年が交換時期の目安で、種類によってはバッテリーの状態が確認できるものもある。

JAF新潟支部ロードサービス隊 坂井潤 班長:
近場しか乗らない人が遠出したり、そういった方が増えると思うので、例年大型連休になるとJAFへの依頼が増えてくる。バッテリー上がりが多くて、2番目にタイヤのバーストの依頼が増えているので、そのあたりを出発前に点検してほしい

旅先で予期せぬトラブルに遭わないためにも愛車の状態を改めて確認することが大切だ。