■くいどころ里味を徹底解剖!
ネットで噂の“新潟のスキマ”にJOYが迫るロケバラエティ『潟ちゅーぶ』。今回は“新潟県民なら誰もが知っている”和食レストランチェーン『くいどころ里味』を特集する。

新潟のロードサイドではおなじみ
昨今のテレビ界を席巻する“ローカルチェーンブーム”。静岡県の「さわやか」、群馬県の「シャンゴ」、福岡県の「牧のうどん」などは全国区の知名度を誇り、新潟県でもラーメンの「三宝亭」、イタリアンの「みかづき」「フレンド」などが東京のテレビ番組でもたびたび紹介されている。地元の人たちに愛される地域密着の飲食店は、もはやその土地の文化として観光地にもなっている。
■新潟県内のみ19店舗の里味

長岡の国道8号線沿いにJOY見参
群馬県出身のJOYに「新潟県民なら絶対知ってる店です!」と力を込めて大塚七海(NGT48)が紹介したのが「くいどころ里味」。見附市の本店をはじめ新潟県内19店舗を展開する和食レストランチェーンだ。

くいどころ里味 堺店
どの店も幹線道路沿いに立地しテーブル席のほか個室風小上がりからお座敷までバラエティに富んだ客席を備えている。小さな子ども連れからお年寄りまで幅広い世代に愛されている「新潟の家族連れのための和食レストラン」。親子3世代で里味を訪れた経験がある新潟県民も少なくないはず。

まるで実家のような安心感
ちなみに県内各地にありお座敷も充実していることから、新潟のローカル局でも大人数の出演者・スタッフがいる大型ロケの食事場所として重宝している。
■新潟のチェーンになぜ黄門様?

確かに自称「越後のご隠居」だが…
まず目を引くのは「水戸黄門」の人形。新潟のローカルチェーンでなぜ「茨城県の偉人」徳川光圀公が出迎えてくれるのか?(言われてみればドラマでは「越後のちりめん問屋の隠居」を自称しているが…)

カメラお構いなしの名刺交換
「黄門様、新潟関係ないですよね?」というJOYの疑問に里味の創業者である高頭八郎社長が歴史とともに理由を説明してくれた。

里味の高頭社長(左)と堺店の根津店長(右)
「水戸黄門は正義をもって悪を裁く勧善懲悪の象徴。自分のやってきた飲食業も“アコギなことをせず正しい商売をする”という意味を込めて黄門様にあやかったんです」と語る高頭社長。ドラマで描かれる勧善懲悪のヒーロー像に自身の商いへの理想を重ね合わせているのだ。

アコギな商売はしないという象徴
ちなみに黄門様が持っている鉢はチャリティの募金箱。バブル時代はお釣りの千円札が入っていたこともあるというが現在は1円玉が多いという。社長が自ら買い求めてきた学問の神様「太宰府天満宮」のお守りをぶら下げておくと、“合格祈願”のご利益があると受験生の親がこぞってお賽銭を入れに来るという逸話も…「浄財獲得」へ社長もあの手この手の工夫をしているのだ。
■厳しい飲食業界で51年
1974年に高頭社長夫妻とパートさんの3人で始めた里味だが現在は正社員120人、パートやアルバイトを含めると400人のスタッフを抱える県内屈指の飲食企業に成長した。

話しだしたら止まらない高頭社長
高頭社長の口から唐突に「うちの社員は“クソバカ社員”ばかりです」とJOYや大塚七海もドキッとする爆弾発言が飛び出す。「私に似て“クソ真面目でバカ正直”という意味です」とニッコリ。従業員への愛にあふれる創業者のユーモアと情熱が「オープンから10年間残る店は1割」と言われる厳しい飲食業界で半世紀の歴史を重ねる里味を支えてきたのだ。
■一番人気は新潟名物よくばりセット
里味の一番人気のメニューは「たれかつ丼そばセット」。ふのりがつなぎに入った「へぎそば」と甘辛ダレをまとった「たれかつ丼」という新潟の2大名物が一度に味わえる豪華なセット。

たれかつ丼そばセット(1,650円)
社長の「情熱」をしっかりと受け止めておあづけ状態だったJOYだが「へぎそばは香りがしっかりしてて、たれかつはタレがじゅわっときて最高!」とコメント。タレカツ丼に使っているのは肉厚のヒレ肉で柔らかくて上品な味わい。北海道・利尻産の昆布と鹿児島産の枯節からとった特製ダレが絶妙にからむ。

社長が身を削ってたどり着いた味
実は人気YouTube番組「Nontitle」でJOYとも共演している大物YouTuberヒカルさんも動画で紹介したという逸品だ。高頭社長が各地の有名店を食べ歩き、自ら研究しアレンジを加えて生まれたのが“里味流の新潟名物セット”なのだ。

JOYと共演中のヒカルさんも動画で紹介
■意外なヒットはW杯がきっかけ?

石焼ビビンバ(1,375円)
続いて登場したのは「石焼ビビンバ」。お蕎麦や寿司など和食が中心の里味で異色のメニューだ。実は新潟でも試合が行われた2002年の日韓W杯開催時に「せっかくだから韓国料理を出してみよう」と社長が考案したのがメニュー入りのきっかけだった。

韓国の総領事も太鼓判の味
ところがこれが子どもから年配層にまで大ヒット。さらに店を訪れた韓国の総領事からも「本場より美味しい」と絶賛されたという。「ちょっと甘めで食べやすい。子どものビビンバデビューにはここがいいかも」とJOYも太鼓判。

甘めの味付けで子どものファンも多い
■里味のクリームソーダの秘密

クリームソーダ(550円)
里味の隠れた人気メニューが見た目も可愛い「クリームソーダ」。「丸いアイスじゃなくてソフトクリームが乗ってるの珍しいよね?」と不思議がるJOYだが実はこれにも“里味流のこだわり”が…

ソフトクリームの存在感がすごい
「当初は普通のアイスクリームをのせていたがバイトの女の子がアイスが固くくり抜けない。私が変わって力付くですくったらディッシャーのバネが外れ手をケガしてしまった」という高頭社長のエピソードがきっかけで「だったらソフトクリームにすればいい」とリニューアル。コストが上がり利益率は下がるがスタッフ思いの社長の発案から生まれたのだ。

社長のケガの功名で誕生
■社長は店舗漫遊の旅に出る?
そんな高頭社長も80歳、今年6月で社長を退任する予定だ。「今後は客として里味を楽しみたい」と黄門様よろしく「店舗漫遊の旅」に出るという。新潟に根ざして正直でまっすぐな企業理念で50年以上愛され続けてきた『くいどころ里味』。“ふらっと寄れる安心の味”をぜひ楽しんでいただきたい。

高頭社長は黄門様のように漫遊の旅
【店舗情報】
くいどころ里味
公式サイト:https://www.satomi-group.co.jp/
■NGT48が突撃アポ取りロケ!

NGT48 の杉本萌(左)と中田麻実(右)
「バズタイムズ」のコーナーではNGT48の杉本萌と中田麻実が“電話でアポを取ってロケに行く”というガチンコ企画に挑戦!今回二人が訪れたのは、鶏そばが名物の人気ラーメン店。緊張のアポ取りでは「撮影NG」も覚悟したが、なんとか交渉成立!
トロトロの鶏白湯スープに感動する杉本。「香りが濃厚で、スープだけでご飯いけちゃいそう!」とコメント。中田も「鳥そばってこんなに美味しいんだ…!」と初体験に大満足。さらにその足でガラス工房での“吹きガラス体験”にも挑戦。真剣なまなざしで息を吹き込む。
『潟ちゅーぶ』は毎週土曜 午前11時20分|NST新潟総合テレビ
見逃し配信は YouTube「だいすき!にいがた!」チャンネルで!