新潟・妙高 燕温泉の乳白色冷泉はなぜ「美人の湯」なのか、温冷交互浴(温冷交代浴)で「心の深部まで温まる」

標高1,110mの絶景地で「冷泉が気持ちよすぎて脳が目覚める」―そんな驚き体験を、新潟・燕温泉で発見。温泉ソムリエ・大塚七海(NGT48)が、話題の“温冷交互浴”を体験取材した。

燕温泉、燕ハイランドロッジ。標高1,110mにあるこの秘湯では、山道を車で抜けてきた途端、28℃台の涼しさにまず心がほぐれます。聞けば、下界(山の下)よりも10℃も低い夏の楽園。「ここにはクーラーが一台もありません」と、宿の方が自信を持って語ります。力強く吹き抜ける自然の風に、スマホ越しでも思わず深呼吸したくなる心地よさが伝わってきます。

豊かな自然と“二つの温泉”が待つ

燕ハイランドロッジは登山者の山小屋から始まり、今年で62年目。館内に足を踏み入れると、落ち着いた空間と絶景の風景が広がります。気温差と静けさだけでも十分癒されますが、ここには「温かい温泉」と「冷たい冷泉」の二つの湯船が並ぶのが最大の魅力。

極上の“温冷交互浴”に挑戦

まずは温度控えめの温泉へ。41℃と名札が出ていても、熱すぎずずっと入っていられる心地よさ。体の芯までほぐれてきたところで、外の「冷泉」へ。足からゆっくり入るのが作法―最初は24℃の水にびっくりして思わず叫んでしまいました。けれど、数分もすれば白く濁った冷泉が体をキュッと引き締め、不思議と中身までポカポカする感覚に変わるのです。「なんだこれ、脳の奥までスッキリ!」そんな率直な感想が口を突いて出てしまいました。

交互浴の“じんわり幸せ”

温と冷を何度か繰り返すうち、汗の出方が普段とはまるで違うのに気づきます。じわっと心の深部に広がる暖かさ、肌に残る美肌成分、滞在中ずっと包まれている安心感。この燕温泉の冷泉は、塩泉と硫黄泉がミックスされている全国でも珍しい泉質。「甘みがある」と言われて本当に味を確かめてみると、湯口からほんのり甘さを感じてびっくり。

甘い!

「この温泉に入ったら絶対に美人になる」と噂される理由も納得です。新たな発見となる交互浴ですが、日々の疲れや眠気が一気に抜ける爽快感。心も体も思いきり整う体験でした。

燕温泉・燕ハイランドロッジの“温冷交互浴”は、単なるリラックスとは一線を画します。妙高の自然がもたらす本物の“ととのい”を、次の週末こそぜひ味わってみてください。

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