小遣いは“電子マネー”!?「足りていないけど、親に負担をかけるのも…」今どきの子どもの小遣い事情

子どもへのお小遣いは、いくら渡しているだろうか?また、いくらもらっていただろうか?街で話を聞くと、子どもたちのお小遣いの使い道や受け取り方には、令和ならではの特徴もあった。今どきの子どものお小遣い事情を取材した。

子どもたちの“お小遣い事情”

新潟市で、子どもたちにお小遣い額やその使い道について話を聞いた。

小学3年生:
おばあちゃんが来たときにもらっている。200円か500円。きょうは、ドラゴンボールのフィギアを自分で買った

Q.自分でフィギアを買えてどう?)
小学3年生:

めちゃくちゃうれしい

お小遣いでフィギアを購入!

中学生以上になると、活動の幅も広がるからか、お小遣いが足りていないと感じる声も多く聞かれた。

中学2年生:
1カ月に1500円くらい。自分が買いたいもので、たまに手が届かない値段のものがある

中学2年生

高校1年生:
高校に入ってから、月に5000円もらえるようになった。推しの新しいツアーがあるときに、グッズが欲しいけど、お金が足りなくなる

高校1年生

子どものお小遣い事情について、金融広報中央委員会の2015年の調査によると、月に1回お小遣いをもらっている場合、その金額で最も回答が多かったのは小学生で500円、中学生で1000円、高校生で5000円だった。

2015年の調査結果

2005年の調査では、小学生の低・中学年で500円、高学年で1000円、中学生は2000円、高校生は5000円と、小学生高学年と中学生では小遣い額が減っているようだ。

そして、お小遣いの使い道については、小学生が「お菓子やジュース」、中学生と高校生では「友達との外食・軽食代」が最も多くなっていたが、街で聞いた中には…

中学2年生:
新しいゲームを買うのに使ったり、スマホゲームに課金したり

ゲームへの課金にお小遣いを充てている子どももいた。その一方で、お小遣い額の交渉には、子どもながら気も使っているよう。

高校1年生:
物の値段が上がっているし、親に負担をかけるのも、申し訳ないなと

「月に5000円をもらっている」という男子高校生は…

(Q.物の値段が上がっていると感じる?)
高校1年生:

すごく感じる。飲み物も、前までは100円以下で買えたのが100円ちょっとになって、すごく困っている

(Q.お小遣いを値上げしてほしい気持ちは?)
高校1年生:

ある

母親:
家の手伝いをしてくれたら、そのときにバイト代としてあげようかな

高校1年生:
じゃあ、それで(笑)

お小遣いアップは、家庭での働き次第という条件付きとなった!

そして、お小遣いの渡し方について、こんな声も。

小学6年生:
毎月500円、PayPayでもらっている

(Q.周りの子も電子マネーで?)
小学6年生:

使っている子はいる。スマホ自体、持っている子が多いので

キャッシュレスの波はお小遣いにまで広がっているようだ。

一方で、お小遣いの額に関わらず、親から聞かれたのは、「子どもにお金についての知識を持ち、大切に使ってほしい」という思いだった。

母親:
湧いて出てくるものではないというところは、ちゃんと分かってもらいたいと思うし、お母さんとお父さんがどうやって働いて、お金を得ているのかを説明して、大事に使ってもらいたい