“役職定年”で消防署長も60歳超えたら現場へ!? “定年延長”見据え体力トレーニング「少しでも活躍できれば」【燕・弥彦】

2031年度に65歳まで段階的に引き上げられる公務員の定年。消防の中には定年延長により、管理職も60歳を過ぎたら現場に戻る本部もある。定年延長を見据え、ベテラン消防隊員が体力を取り戻すプログラムが始まった。

トレーニングに励むベテラン消防隊員

5月10日、新潟県燕市の体育施設でトレーニングに励んでいたのは、燕市と弥彦村を管轄する消防本部の50歳以上の職員だ。

50歳以上の消防本部職員

 

弥彦消防署 治田仁 署長:
いやあ、きつい。しばらく、こんな筋トレしていなかったので。もう年齢が年齢だから

弥彦消防署 治田仁 署長

 

これは50歳以上の職員を対象とした健康保持増進プログラム。公務員の定年は段階的に引き上げられ、2031年度に65歳になる。

署長も60歳で現場へ…体力維持に汗

燕・弥彦の消防本部では、役職定年により、署長や幹部職員であっても、60歳から火災や救急の現場に戻ることに。

その前に体力を取り戻してもらおうと5月、全国に先駆けて体力維持を支援するプログラムが導入された。

弥彦消防署 治田仁 署長:
腰痛を防ぐために、背筋・腹筋をつけるメニューをメインにしている。定年延長になっても、現場で少しでも活躍できれば

燕・弥彦総合事務組合消防本部 齋藤康弘 次長:
市民、村民の安心・安全を守るために、消防職員がしっかりとした体をつくって、災害対応に当たっていければ

燕・弥彦総合事務組合消防本部 齋藤康弘 次長

 

2031年度には半数を50歳以上の職員が占める見込みの燕・弥彦の消防本部。

定年延長を見据え、トレーニングは少なくとも週1回行うことになっていて、年度末にはメニューを見直す方針だ。