専門家に聞く節電方法!
東北電力管内では6月から標準家庭で1カ月2110円の値上がりとなる電気料金。大切になるのが「節電」だ。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
エアコン・冷蔵庫・照明の3つで全体の60%の電気を使う。この3つから攻めていくことが、効率よく節電をするヒントになる
節電方法を教えてくれるのは、新潟県長岡市出身の節約アドバイザー・丸山晴美さん。
〈ポイント1〉エアコンの使い方
まず、カギとなるのが家庭内電力消費の3割以上を占めるエアコンだという。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
冷房で冷やした空気は下に溜まる性質がある。それを扇風機・サーキュレーターで撹拌させることで、冷気が効率良く部屋を巡る
扇風機などとの併用で効率よく部屋を冷やしたあとは、窓がポイントに。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
窓から外の暖かい熱気が窓ガラスを通して入ってくる。そして、冷房で冷やした冷気が窓ガラスを通して逃げていってしまう
遮熱性能のあるカーテンにすることで、熱の出入りを減らすことが期待できるという。
〈ポイント2〉エアコン選び
そして、なんと言っても重要なのが「エアコン」選び。
ヨドバシカメラ新潟駅前店 佐藤朱音 家電製品アドバイザー:
少しでも電気代が安くなるものをということで、省エネ性の高い商品を選ぶお客様が増えている
人の動きなどを感知し、自動で運転を調節するものなど、様々なエアコンが並ぶ店内。人気の製品では、従来のものと比べ、年間1万2000円も電気代が安くなるという。
ヨドバシカメラ新潟駅前店 佐藤朱音 家電製品アドバイザー:
同じ設定温度でエアコンをつけたときに、良いモデルだと立ち上がりが早いので、大きいパワーを使って動く時間が非常に短くなる
さらに、こんな機能が付いたエアコンも。
ヨドバシカメラ新潟駅前店 佐藤朱音 家電製品アドバイザー:
夏にエアコンを使うと、中が結露して熱交換器に水がつく。これが原因でカビが生えてしまう。ついた水を55℃まで加熱させることで、カビの原因になるものが死滅する
エアコン内部をきれいに保つことも節電につながることから、熱交換器を加熱・除菌してくれるモデルも人気となっている。
〈ポイント3〉冷蔵庫
そして、エアコンの次に消費電力の多い「冷蔵庫」にも、節電のポイントが。
桶屋美圭アナウンサー:
冷蔵庫は側面・背面・天井部分から排熱しています。そこを塞がないように、壁から離して設置するのがオススメ。さらに、中にものを詰め込みすぎると、それらを冷やすために電力を使ってしまうため、ものを詰め込みすぎないことが大切です
これだけで年間約3000円の電気代節約が可能になる。
〈ポイント4〉炊飯器
また、炊飯器での保温などには多くのエネルギーを要するため注意が必要。
節約アドバイザー 丸山晴美さん:
日中、家を空けている方は、炊いたら小分けにして、冷蔵や冷凍をする。食べる分だけ、電子レンジで温め直すと節電に効果的
少しでも電気料金を安く…節電の夏は私たちの工夫が試されることになりそうだ。