【記者リポート】
「いよいよ決勝戦。甲子園への切符を手にするのはどちらのチームか。球場内の熱気が高まってきました」
甲子園初出場を目指す東京学館新潟と県内最多タイとなる１２回目の甲子園出場を目指す中越の対戦となった決勝戦。
試合は初回に先制点を奪った中越が主導権を握ります。
３回、２アウト１・２塁のチャンスをつくり、７番・村井がレフト線へのツーベースヒットを放ち、４－０とリードを広げます。
学館の反撃は５回でした。８番・森田がピッチャー強襲のヒットで出塁すると、打席には代打・鈴木。センターオーバーのスリーベースヒットで１点を返します。
その後も打線がつながり、１番・佐藤、４番・遠藤のタイムリーヒットで一挙３得点を挙げ、１点差に詰め寄ります。
試合はその後、両チーム１点を加え、中越の１点リードで９回へ。
中越はこの回からマウンドに上がった込山を攻め、１アウト満塁のチャンスをつくりますが、ここで込山が４番・野本を三振に、５番・山井をレフトフライに打ち取り、最終回の攻撃へ望みをつなげます。
すると学館は１アウトからヒットで出塁した４番・遠藤を２塁に進めると、打席には途中出場の近藤。センター前ヒットを放ち、土壇場で同点に追いつきます。
なおも続く、サヨナラのチャンス。
ここで、中越はエース野本が再びマウンドへ。中越の大黒柱として活躍してきた野本。８番・森田に投じたこの日１１９球目…。
打球は左中間に落ち、２塁ランナーがホームへ返り、学館が逆転サヨナラ勝ち！
「新時代」をテーマに掲げてきたチームが劇的な勝利で新たな歴史をつくりました。
【東京学館新潟 森田蒼生 選手】
「仲間を信じて、とにかく強い気持ちで最後打席に立てたと思う」
【東京学館新潟 八幡康生 主将】
「新チーム当初からずっと目標にしていたので、それが達成できてとてもうれしい。新潟県代表として恥のないように、相手どうこうというよりも自分たちの持っている力を全て出し切って甲子園でプレーしたい」
夏の甲子園は８月３日に組み合わせ抽選会が開かれ、大会は８月６日に開幕します。最終更新日:Tue, 25 Jul 2023 18:22:16 +0900
