【台風7号】非常に強い状態で本州に接近 小学生のギモン「台風の風はなぜ強い?」気象予報士が解説!

台風7号が本州に接近していて、勢力も非常に強い状態で台風周辺では45メートルの猛烈な風が吹いています。台風7号の最新情報と小学生から届いた台風に関する疑問を石黒菖気象予報士が解説します。
台風7号が本州に接近していて、勢力も非常に強い状態で台風周辺では45メートルの猛烈な風が吹いています。台風7号の最新情報と小学生から届いた台風に関する疑問を石黒菖気象予報士が解説します。

台風7号が接近する中、小学生から「台風の風はなぜ強いのか?」との疑問が届きました。この疑問について、一言で回答すると、「台風の中心はとっても気圧が低いから」です。

まず風が吹く仕組みについてお伝えします。風は、空気がたくさんあって重くなっている高気圧から、空気が少なくて軽くなっている低気圧に向かって吹きます。

高気圧と低気圧を重たいおすもうさんと軽いおすもうさんに見立ててみましょう。
重たいお相撲さんの方が軽いおすもうさんに比べて空気をたくさん持っているので、空気を押し出す力が強く、軽いお相撲さんに向かって風をどんどん送り込みます。

そしてここで大きなポイントがあります。この2人の重さの違いが、大きければ大きいほど風が強く吹きます。

台風の中心はとても温かくて空気が軽いのでかなり気圧が低いです。そのため、重いおすもうさんが、空気を押し出す力もより強くなります。その影響で気圧が低い台風は特に風が強まるということです。

そして現在、気圧がかなり低くなっているのが台風7号です。

現在、台風7号は父島付近にあり、中心の気圧が940hPaとかなり低い状態です。そのため、勢力も非常に強い状態で台風周辺では45メートルの猛烈な風が吹いています。

そして、暴風域を伴ったまま来週の月曜にには本州にゆっくりと接近、火曜日には太平洋側に上陸する可能性もあります。新潟県内も水曜日には予報円の中に入っていますので、警戒が必要です。

現時点の予想でいつ頃から注意が必要か、北陸では15日は警報級の暴風となる可能性があり、やはりUターンの時期に関わってきそうです。雨の影響を受けないわけではないので注意が必要です。

関東甲信や東海地方でも特に月曜日以降大雨や暴風に警戒と言えそうです。台風の進路にとっては注意が必要な期間が変わってくる可能性がありますので、こまめに最新の情報を確認してください。

もし遠方に行かれる方は家の外にある飛びやすいものを念のため家の中に入れておくようにしてください。また、電車の計画運休なども含めて交通が大きく乱れるも考えられます。移動される方は目的地だけではなく、移動で通る地域の天気というのも確認しておくようにしてください。最終更新日:Fri, 11 Aug 2023 18:57:49 +0900