佐渡市の児童 名付けたトキとの対面に「感激!」 生態を学びエサ場づくりにも挑戦【新潟】

新潟県佐渡市で小学生が名前を付けたトキの子どもと初めて対面し、トキの生態や暮らしについて学びました。
新潟県佐渡市で小学生が名前を付けたトキの子どもと初めて対面し、トキの生態や暮らしについて学びました。

9月15日、佐渡市の二宮小学校の4年生がトキの森公園などを訪れました。

この日のお目当ては、今年4月に生まれ、児童たちが「ひかり」と名付けたトキの子どもです。

【児童】
「感激!ひかりを見たことがなかったから」

児童たちは、まだ灰色の羽が残るひかりの様子を観察したほか、これまでのトキ保護の歩みについても学習。

現在、自然界では500羽以上が生息していますが、目標とする700羽~1000羽の定着を目指し、放鳥を続けることが説明されました。

さらにトキの暮らしを学ぶため、捕獲したトキを一時的に放しておくケージの中も見学。トキの気持ちになって、暮らしやすい環境について考えました。

【佐渡トキ保護センター 中川浩子さん】
「みんながケアをしながら、手をかけながら、ここまで増えてきたことを知ってもらいたかったし、この先に残していこうという気持ちにもなってもらいたいと思い、説明した」

最後はトキのエサ場となる“ビオトープ”づくりに挑戦!児童たちはひざまで泥だらけになりながらも、クワを使って一生懸命、水田を耕しました。

【児童】
「草の根っこが多くて、耕すのが大変だけど、トキのためならできそうな気がして楽しい」

児童は目で見て、聞いて、体を動かして、トキ保護の裏に隠された多くの人の努力について学んでいました。最終更新日:Tue, 19 Sep 2023 18:53:22 +0900