懐かしき日に思い馳せ… 日常や社会問題を“粘土細工”で表現 拉致問題を発信する作品も【新潟市】

日々の暮らしや社会の問題を粘土細工で表現した人形展が新潟市で始まりました。訪れた人は、作品を通して懐かしき日を思い出していました。
日々の暮らしや社会の問題を粘土細工で表現した人形展が新潟市で始まりました。訪れた人は、作品を通して懐かしき日を思い出していました。

マスクをとり、お互いの顔を見ながらおしゃべりしている作品…

【杉山萌奈アナウンサー】
「今にも笑い声や会話が聞こえてきそうなほど表情が鮮明です。こうした実体験を話しながら、じっくりと作品を見る人の姿が見られます」

人形作家・宮竹眞澄さんが粘土と水彩絵の具を使って作った人形42点を展示する作品展が新潟市新津美術館で開かれています。

こちらの男性は、SLに乗って高校に通っていた頃のことを思い出していました。

【訪れた人】
「あの当時、一緒にいた連中はどうしているかな、死んでいるかなとか、私も80だから。あのときはいじめもないし、助け合ってばかりで、それがよかった。みんな顔に出てる」

昔は当たり前だった子どもをおんぶする姿と今、よく見られる子どもを抱っこする姿を対比させた作品を見た人は…

【訪れた人】
「顔が見えるのはいいんだろうけど、前に抱えていると、ごはんも何もできない」

一方で、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんを作品にした人形には、救出できていないもどかしさやいらだちを多くの人に発信したいという思いが込められています。

【人形作家 宮竹眞澄さん】
「『色々なことがあるけど、この子まだ帰れていないんだよ』と思い出してほしい。今、自分ができることをさせていただくのが一番かなと」

人形展は11月4日まで開かれています。最終更新日:Tue, 24 Oct 2023 19:09:03 +0900