【不適切保育のあった保育園の理事長】
「最初に、やはり本当にびっくりいたしました。本当に深くお詫び申し上げます、本当に申し訳ないと思っております」
これは7月に新潟市西区の乳児保育園で開かれた保護者説明会の音声データ。理事長が謝罪しているのは、園内で起きた不適切な保育についてです。
保育園によりますと、今年4月、当時勤めていた元保育士が泣き止まない乳幼児1人をベビーラックに入れ、保育室の隣の部屋に30分から1時間程度放置。
乳幼児はかなり泣いて汗をかいた状態となっていましたが、こうした行為は複数回行われていたということです。
また、同じ元保育士が別の乳幼児に対して、食物アレルギーの確認に必要な調査票が提出されていない中、家庭でも食べさせていない食品を与えていたことも発覚。
元保育士はその後、依願退職し、事態を把握した新潟市は7月、保育園へ改善を求める行政指導を行いました。
【不適切保育のあった保育園の理事長】
「再出発したいと思いますので、きょうというこの(説明会の)機会を大事な機会になればと考えております」
一方…
【記者リポート】
「保護者説明会で配布された資料の写真。不適切な事案が2つ書かれていますが、説明会では、このほかにも口頭のみで不適切な保育が報告されたということです」
説明会では、市の調査の結果、元保育士が子どもに口から出したものを無理矢理飲ませるなど、安全に配慮のない食事の介助をしていたことや、オムツを交換する際にオムツの上から子どもをたたいていたことなども報告されました。
説明書きがないことに保護者から不満の声があがると…
【不適切保育のあった保育園の理事長】
「直接“ある子どもが”どうこうということでは把握しておりませんので。職員全員が徹底的にこの課題に注意して対応すれば、この課題については改善していけると…」
今後の取り組みとして「互いに問題を指摘しあえる職場環境づくり」などを掲げた保育園側。子どもへの対応については…
【不適切保育のあった保育園の理事長】
「子どもうんぬん、子どもうんぬんが何よりも。子どもの人権というか、子どもの利益第一でございますので。深く受け止めて考えております。対応してまいります」
市は行政指導に関して、7月末までに保育園へ改善策などの報告を求めています。最終更新日:Tue, 25 Jul 2023 18:52:40 +0900