特定失踪者・中村三奈子さんの母・クニさんが小学校で授業 “当たり前の生活”の大切さ伝える【新潟】

北朝鮮に拉致された疑いのある特定失踪者・中村三奈子さんの母・クニさんが新潟県長岡市の小学校で授業をし、子どもたちに当たり前の生活の大切さを伝えました。
北朝鮮に拉致された疑いのある特定失踪者・中村三奈子さんの母・クニさんが新潟県長岡市の小学校で授業をし、子どもたちに当たり前の生活の大切さを伝えました。

中村三奈子さんの母校・新潟大学附属長岡小学校で行われた母・クニさんの授業。

12月16日までの北朝鮮人権侵害問題啓発週間にあわせて企画され、4年生約70人が参加しました。

【中村クニさん】
「朝、おうちを出るときに『行ってまいります』と声をかけた人、手をあげてください。でも、三奈子からは『ただいま』も『おやすみなさい』もこの25年間、声を聞くことができません」

特定失踪者の中村三奈子さんは高校卒業後の1998年4月、新潟空港から韓国の金浦空港に向かった記録を最後に行方が分からなくなっています。

クニさんは「当たり前の生活とは何か」児童に問いかけました。

【児童】
「友達と笑ったり話したりすること」

【児童】
「家族や友達、先生などと挨拶を交わす」

【中村クニさん】
「(当たり前の生活は)幸せ。北朝鮮に拉致された方の中には、こういう当たり前の生活がまだまだ戻ってきていない。(拉致問題の解決に向け)自分でできること、やれることはぜひ頑張って参加してほしい」

児童たちは家族の絆や拉致問題の深刻さについて理解を深めていました。

【児童】
「関わりのある人がいるおかけで、今この生活ができているんだなと改めて思った。日常の会話をもっと大切にしていこうねと、家族でまた改めて話したい」最終更新日:Mon, 11 Dec 2023 18:43:20 +0900