弥彦小学校で27日、チャットGPTなど「生成AI」についての授業が行われました。
授業では、6年の児童たちが考えた「弥彦菊まつりのPR方法」に対して先生と生成AIが評価。寄せられた3つの評価の中でどれが先生が考えたものなのか文脈や正確性を元に考えます。
【弥彦小学校 水谷徹平 先生】
「どれが先生なんだろ?Aかな?Bかな?C?」
文部科学省は今年7月、生成AIに関するガイドラインを公表しましたが、そこでは児童たちが生成AIの回答を鵜呑みにする可能性が指摘されていました。
そこで今回は、児童が生成AIの実態を知り、メリットとデメリットについて検討していきます。
3つの評価から児童たちが導き出した回答は…
【水谷徹平先生】
「えぇー!圧倒的だ」
全体の約87%の児童が、先生が考えた文章を的中させました。文章の読みやすさや具体性をヒントに、多くの児童が見抜けたようです。さらに…
【長谷川珠子アナウンサー】
「生成AIの技術を知ったところで、例えば読書感想文を生成AIにお願いしてコピーしても良いのかなど、学習にどのように活かすべきか考えます」
【水谷徹平先生】
「100%コピペはどうでしょうか」
【児童】
「これはよくない!許せない!」
【水谷徹平先生】
「『100%コピペしてるのに自分の名前で出すのはダメ』なるほどね!」
国語の授業で習った「大造じいさんとガン」の感想をチャットGPTに求めてみると、猟師のおじいさんと鳥のガンの友情を描いたストーリーのはずが…
【水谷徹平先生】
「大造じいさんとガンは、鈴木大造というキャラクターがガンとの闘病生活を描いた…」
【児童】
「えーー!」
全く違う内容の回答に児童たちも驚いているようでした。
【水谷徹平先生】
「こういうこともある。だから全部信じちゃダメ。ファクトチェックというけど本当?と考えることが結構大事」
【児童】
「AIは先生みたいに全部信じる存在だったけど、本当かなと確認するようにしたい」
【児童】
「悪用は絶対にダメだけど、いいことに使うなら成長につながると思った」
授業を受け、児童たちは生成AIに対する意識が変わったようです。最終更新日:Wed, 27 Sep 2023 18:43:48 +0900