鋭い嗅覚を持ち、行方不明者の捜索などで活躍する警察犬。20日は民間で飼育されているイヌから嘱託警察犬を選ぶ審査会が開かれ、11匹が参加しました。
【県警本部刑事部 鶴巻英明 鑑識課長】
「現場から近い地理的条件や自然環境を熟知している地域の嘱託警察犬と指導者の方に活躍していただくというのが効果的であり、頼りにしている」
その能力を試す審査の一つが「臭気選別審査」です。並べられた5枚の布の中から初めに嗅がせたものと同じにおいのついた布を選ぶもので、5回のうち何回正解できるかで評価されます。
こちらはボール遊びが大好きだという8歳メスのオリーブ。
【記者リポート】
「布を鼻に押し当て、対象物のにおいを覚えさせます。今スタートし、一直線に向かっていきます。少し悩んでいるか…。選んだのは、左から2番目。見事正解です」
中には、こんな難題も。
【記者リポート】
「振り返って悩んでいますが、何も持たずに戻っていきました。見事正解です。あの中に対象となるにおいはありませんでした」
同じにおいのものが一つも置かれていないという難題にもしっかり対応したオリーブ。見事、5回のうち4回正解しました。
【県警嘱託犬の会 樋浦講 副会長】
「モードに入っていなかったのか最初は間違えてしまったが、あとはしっかりやってくれた。要請があったときには、それに応えたいと思うが、一生懸命練習しないと。現場に向けた練習を。(オリーブへ)頑張ったね」
昨年度、県内では22件の嘱託警察犬の出動があり、山菜取りや認知症で行方不明となった人の捜索などで活躍していますが、嘱託警察犬は年々減少しているのが現実です。
【県警本部刑事部 鶴巻英明 鑑識課長】
「審査会や報道を見てもらい、多くの方に(嘱託警察犬)に手を挙げてほしい」
審査会の合否は11月上旬に発表予定で、合格した場合、12月から1年間の任期となります。最終更新日:Fri, 20 Oct 2023 18:49:32 +0900