【齋藤正昂アナウンサー】
「平日の夜にもかかわらず、ゴール裏の席を埋め尽くすほどのサポーターが駆けつけています。クラブ初のベスト4進出を目指し、アルビはどんな戦いを見せてくれるのでしょうか」
2009年以来、14年ぶりの天皇杯準々決勝に臨んだアルビレックス新潟。試合は序盤から川崎に主導権を握られる展開に…
それでも前半30分でした。松田がボールを奪い、谷口へとつなぐと相手のタックルをものともせずボールを運び、自らシュート。今シーズン怪我などで出場機会の少なかった谷口の豪快な一発で先制に成功します。
しかし、その谷口は前半終了間際に負傷交代。谷口の奪った1点を何とか守りたいアルビでしたが、後半22分に家長のクロスを瀬古に流し込まれ同点に。
その後、両者得点を奪えず試合は延長戦に突入。迎えた延長後半3分、川崎の山田に見事なトラップからゴールを決められ、勝ち越しを許してしまいます。
それでも最後まで諦めなかったアルビ。守備陣も攻撃に加わりゴールを狙うと、延長後半アディショナルタイムでした。三戸の長いクロスにディフェンスの早川が頭で合わせ、土壇場で同点に追いつきます。
【アルビレックス新潟 早川史哉 選手】
「残り少ない時間だけど、なんとか点は取りたいと思って、ずっと攻め残りしたりだとか点を取る努力はしていた。それが得点という形になって、ものすごくうれしい」
そして試合はPK戦へ。3本目を相手に止められ、あとがなくなったアルビの4本目。
【アルビレックス新潟 堀米悠斗キャプテン】
「最後、阿部ちゃんに託すためにしっかりと決めた」
キャプテン堀米がこれをきっちりと決め、川崎の5本目を見守ります。これを見事な反応でキーパーの阿部が止め、望みをつなぎますが、アルビ5人目の高のシュートは相手キーパーに止められ、惜しくもクラブ初の準決勝進出はなりませんでした。
それでも最後まで諦めず戦った選手にサポーターからは大きな声援が届けられました。
【アルビレックス新潟 早川史哉 選手】
「ずっとチームの力になりたいと思っていた。勝つことはできなかったけど、少しでも、病気をしてから初めて、自分のなかでは初めて(できた)という感じだったので、またここを新たな一歩としてやっていけたら」
【アルビレックス新潟 堀米悠斗キャプテン】
「チームもそうだし、サポーターの皆さんも最後まで戦ってくれたけど、いい結果を得られなかった。相手は違うけど、しっかりとリーグでリベンジできれば」最終更新日:Thu, 31 Aug 2023 18:41:16 +0900