【県鳥獣害被害対策支援センター 渡部浩 所長】
「人身被害が発生するようなクマの出没が多くなることを懸念して、今回の警報を発表した」
県は9月1日、クマの出没と人身被害の増加が懸念されるとして「クマ出没警戒警報」を発表しました。
警報の発表は2020年以来3年ぶりで、この年には関川村で女性1人がクマに襲われ死亡するなど、過去最多となる21人が人身被害に遭っています。
警報発表の背景にあるのは“ブナの凶作”です。
県によりますと、ブナは去年豊作となりましたが、今年は凶作の見込みで、去年生まれた子グマと母グマなどが人里に近づく恐れがあるとしています。
こうした中、長岡市の下塩小学校ではクマから身を守る講習会が開かれました。クマに襲われたときの注意点は…
【うぃるこ 今村舟さん】
「頭も首も重要な器官が集中しているので手でガード。ひっくり返されないよう踏ん張るため、足を開いてほしい」
万が一の時は、首など急所を守り、クマが立ち去るまで耐えてほしいと今村さんは話します。
【児童】
「歩き登校なので心配」
【児童】
「動物が襲ってきたときに姿勢をしっかりとらないと命を守れないと思った」
【うぃるこ 今村舟さん】
「大人から動物に気を付けてと言われたら、しっかり守ってほしい」
今年度、県内のクマの目撃・痕跡情報は2020年を上回る499件に上っていて、県は危機感を募らせています。
【県鳥獣害被害対策支援センター 渡部浩 所長】
「人里へ出没する可能性が非常に高いと予想される。クマが出没するような地域に行かざるを得ない人は意識してほしい」
県は11月30日までを警戒強化期間に指定し、クマが出没した地域では、クマ除けの鈴を携行するなどクマに警戒するよう呼びかけています。最終更新日:Fri, 01 Sep 2023 18:43:15 +0900