ほこらでお参り中に…70代男性“クマ”に襲われケガ 今年は“木の実不作”で出没件数増【新潟】

新潟県新発田市で9月28日、70代の男性が自宅裏手でクマに引っかかれ、ケガをしました。餌が不作の今年…餌を求め人里へ出没するクマが増えるとみられ、注意が必要です。
新潟県新発田市で9月28日、70代の男性が自宅裏手でクマに引っかかれ、ケガをしました。餌が不作の今年…餌を求め人里へ出没するクマが増えるとみられ、注意が必要です。

【記者リポート】
「男性が襲われた現場は藪の中にあるほこらです。現場周辺は水田が広がっていて、近くの山までは500~600mほど離れています」

28日午前6時ごろ、新発田市丑首の住宅裏手にあるほこらでお参りをしていた70代男性が体長1mほどのクマに襲われ、両腕を引っかかれたほか、左足をかまれケガをしました。

男性は市内の病院に運ばれましたが、命に別状はありませんでした。

【近くに住む人】
「びっくりした。今年はクマが多いと言いますからね。怖くて、きょう一日、外に出られない」

県内では今年度、ツキノワグマの目撃情報が648件寄せられ、5人が人身被害に遭っていて去年の同じ時期に比べて増加しています。その要因がクマの餌となる木の実の不作です。

【新潟大学農学部 箕口秀夫 教授】
「クマの餌条件は非常に劣悪」

県の調査では、ミズナラとコナラが不作であるほか、特に凶作のブナは過去10年で2番目に低い豊凶指数となっています。

県はクマが餌を求めて人里に降りてくる可能性が高いとして、クマ出没警戒警報を発表し、生ゴミや不要農作物などは適切に処分するよう呼びかけています。最終更新日:Thu, 28 Sep 2023 18:39:19 +0900