【記者リポート】
「この辺り一帯、柿の木の畑が広がっています。この時期は、柿農家以外はほとんど入ってこないというこのエリアの一角で柿の盗難被害がありました」
盗難被害に遭ったのは、“八珍柿”の名で知られる柿の産地・新潟市西蒲区仁箇の畑の一角です。
【柿農家 荒井和代さん】
「これが丸々一本、実が全くなかった。これだけ大きい木なので、かなりの数あったと思う」
農家の荒井和代さんによりますと、１０月２２日に畑を訪れたときには、異常はありませんでしたが、いざ収穫しようと２５日に訪れると、畑の中で特に大きな複数の木になっていた柿がそっくり何者かにもぎ取られていました。
被害はこれだけにとどまらず…荒井さんが１１月３日、約３ｋｍ離れた西蒲区稲島に所有する別の柿畑を訪れると、こちらでもさらに大量の柿が盗まれていたのです。
被害は合わせて約８４００個、コンテナにして８０箱分、被害額は３０万円にのぼります。一体誰が…荒井さんは犯行のある特徴に気付いたといいます。
【柿農家 荒井和代さん】
「これはプロ。絶対プロ。（プロは）こうやってパツンととる。そうすると、ひだのところに枝が残らない。枝が残ると、柿に傷をつけてしまうので」
柿のほか、コメ作りも行っている荒井さん。今年は猛暑の影響でコメの品質や収量が低下し、収入が落ち込んでいたため、柿の出来に期待を寄せている中での被害でした。
【柿農家 荒井和代さん】
「今年、一等米比率がうちの地区だと０％だった。柿に望みをかけていたというのが実際ある。返してと言いたい」
生産者の努力を踏みにじる卑劣な犯行…警察が窃盗事件として捜査しています。最終更新日:Tue, 07 Nov 2023 18:48:14 +0900
