どこに向かうのか…きょろきょろと落ち着かないまま車に揺られること10時間。
13日夕方、長旅を経て三重県や千葉県の水族館からマリンピア日本海にやってきたのは、5羽のフンボルトペンギンです。
体重測定を終えるとようやくケージの外に。そこには早速元気いっぱいに動くかわいらしい姿が。
ここで、さっそくマリンピアの仲間たちの群れに合流。といきたいところですが、まだそうはいかないんです。
【山中麻央アナウンサー】
「ここがペアリングの部屋です。オスとメスでつがいにさせるため5羽のうち3羽は仲間のペンギンとは別の部屋で飼育されます」
今回、マリンピア日本海に新たなペンギンたちがやってきたのは健全な繁殖のため。
フンボルトペンギンは国際条約によって海外から野生の個体を輸入することが禁止されていて、繁殖させるには国内で交配するしか手段がありません。
そこで近親交配を防ぐため、ペンギンを飼育する施設間で定期的に個体交換を行っているのです。
【マリンピア日本海展示課 山田篤 課長】
「血縁関係が多いペンギンばかりになってしまいますので、出来るだけ当館のペンギンと血縁関係のないペンギンを、ほかの動物園や水族館から、長く健全な個体を育てていきたいと考えています」
組み合わせを考え新たな5羽を3羽と2羽のグループに分け、元々マリンピアにいたペンギンとペアリングを図ります。
【マリンピア日本海展示課 山田篤 課長】
「繁殖期が秋から始まりますので、それまでにうまくペアを組んでもらって、新しい命が生まれて大きくなって皆さんにご覧いただけたらいい」
新たに仲間入りしたフンボルトペンギンはペアリングが確認されたあと展示される予定です。最終更新日:Wed, 14 Jun 2023 18:38:54 +0900