【齋藤正昂アナウンサー】
「ずらっと並んだ炊飯器。最終審査に残った10組の生産者によるコメが同じ方法で炊かれています。果たして、この中で金賞を受賞するコメはどのコメになるのでしょうか」
コメ農家の意欲向上につなげようと開かれている「新発田のおいしいお米コンテスト」。
9回目の今年は市内でコメ作りに励む85組の応募があり、そのうち、この日は食味を分析する機械による事前審査を通過した10組が最終審査に臨みました。
【生産者】
「猛暑・渇水と色々あった。今年もとても厳しい年だった」
「食べてくださる皆さんに『おいしい』と言っていただければ、それが一番、苦労が報われるのかなと思う」
猛暑により、コメにとって厳しい生育環境となった今年の夏。
新発田市を含むJA北越後に出荷されたコシヒカリは、一等米比率が去年の約80%から大きく落ち、わずか2.5%に。それでも…
【新発田市農業委員会 宮村正義 会長】
「香り・味も、去年よりも甘みがあっておいしいと感じた」
等級が落ちても味には影響がないことを審査員も実感したようです。各生産者が自信を持つコメが並ぶ中、審査員は一つ一つ食しながら点数をつけていきます。
【新発田農業高校 能瀬山祐月さん】
「どのお米もおいしくて、審査するのが難しい」
【新発田市食生活改善推進委員協議会 吉原恵美子 会長】
「香りも甘さも、皆さんよくできていて、本当に甲乙つけがたい。点数をつけようとすると、厳しいというか、つらい」
審査員が頭を悩ませながら審査した結果、味や香り食感など5項目の合計点が最も高かった農事組合法人松浦アグリテックのコメが見事グランプリに輝きました。
【農事組合法人松浦アグリテック 藍川敏之 代表理事】
「今年の異常な暑さというのは、これからも異常じゃなくて、それが当たり前になるような傾向がある。今年、金賞をとったことによって、これからも同じような形で努力は報われるんだということで、精いっぱい頑張りたい」
審査会上位3組のコメは新発田市のふるさと納税返礼品などとして出荷される予定です。最終更新日:Thu, 09 Nov 2023 19:32:28 +0900