中国から寄贈されたトキ1羽「ヤンヤン」が死ぬ トキ野生復帰の重要な役割担う【新潟・佐渡市】

環境省は24日、佐渡トキ保護センターで飼育していた中国から贈呈されたトキ1羽「ヤンヤン」が死んだと発表しました。
環境省は24日、佐渡トキ保護センターで飼育していた中国から贈呈されたトキ1羽「ヤンヤン」が死んだと発表しました。

ヤンヤンは1996年4月14日にふ化し、1999年1月30日に中国から贈呈されたトキです。

環境省によりますと、佐渡トキ保護センターで飼育されていたヤンヤンは今年6月ごろから脚を引きずるような動きなど、正常に歩行ができない状況が見られていました。

11月18日に、ヤンヤンが起立できない状態が確認されたものの、自力で採餌し、移動していたため、経過観察することに。起立不能の原因は、雷に驚いて飛び立ち、脚部を負傷したものと考えられるということです。

21日にヤンヤンが起立できず、自力での採餌が困難な状況を確認したため、捕獲し、飼育ケージから育雛ケージに収容。ヤンヤンの左足に異常が見られたため、獣医師が治療を行い、強制給餌を行いましたが、23日午前、ヤンヤンがケージ内で伏せて動かない状態を発見し、死んでいるのが確認されました。

24日午前に解剖した結果、左脚関節の脱臼が確認され、顕著に痩せていて、起立不能に伴う採餌困難により、衰弱したことが死因だとみられるということです。

画像はオスのヨウヨウとメスのヤンヤン(提供:佐渡トキ保護センター)最終更新日:Fri, 24 Nov 2023 15:38:39 +0900