医師不足で診療機能低下… 新潟労災病院2025年度中に閉院 機能は上越市内の6病院へ

医師不足から診療機能が低下している新潟県上越市の新潟労災病院について、県は再来年度中に閉院し、その機能を市内6つの病院に移す計画を示し、了承されました。医療人材の流出を防ぐため早期の移管を目指しています。
医師不足から診療機能が低下している新潟県上越市の新潟労災病院について、県は再来年度中に閉院し、その機能を市内6つの病院に移す計画を示し、了承されました。医療人材の流出を防ぐため早期の移管を目指しています。

常勤の内科医がいないなど、医師不足から診療機能が低下している新潟労災病院。

県は、12月4日に開かれた上越地域の医療再編を話し合う会議の中で、新潟労災病院を2025年度中に閉院し、県立中央病院など上越市内6つの病院に医療の機能を移す計画を提示。

6つの病院は「施設・整備などにそれぞれ課題はある」としながらも計画を了承しました。

【上越総合病院 篭島充 院長】
「いかに迅速に受け入れするかが我々の役割だと思っている。当院に求められる役割を真摯に果たしたい」

県も機能移転に時間がかかると新潟労災病院で勤務する医療従事者が上越地域から離れる恐れがあるとして、短期での移転の重要性を強調しています。

【新潟労災病院 傳田博司 院長代理】
「離職者が増えると、現状を維持するのは難しくなっていくので、段階的に縮小することになると思うが、可能な範囲内で、できる診療は続けていく」

新潟労災病院は職員に対しては、受け皿となる病院の情報を速やかに提供していく考えです。最終更新日:Tue, 05 Dec 2023 18:37:13 +0900