複数の関係者によりますと、県教育委員会が2026年度に募集を停止する方向で調整しているのは、佐渡中等教育学校と、柏崎翔洋中等教育学校です。
中高一貫校である中等教育学校を巡っては、少子化が進む中これまでもあり方が検討されてきました。
【2020年県教育長(当時)】
「令和5年度、佐渡中等教育学校を募集停止とし、佐渡高校と統合します」
2020年佐渡中等教育学校は定員割れが続いていることなどから津南中等教育学校とともに今年度にも募集停止とする案が示されましたが…
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「佐渡の中で中等が役割を果たしていると考えているので、拙速な廃止に向けた話は佐渡として受け入れられない」
【中川隆一 県議】
「あまりに一方的。佐渡中等のあり方を検討する猶予期間を作ってほしい」
地元の反対を受け、県は判断を一転、募集停止の案を取り下げそのあり方を検討するとしていました。
しかし、その後も状況は変わらず、佐渡中等教育学校の今年度の志願者数は40人の定員に対し18人と半数以下に。
こうした中、県教委は再び募集停止の判断を下した一方、関係者によりますと「両津地区に高校を残してほしい」との地元の要望を受け、単位制の全日制の高校を開設する案が検討されているということです。
これを受け、佐渡市の渡辺竜五市長は…
【佐渡市 渡辺竜五 市長】
「子どもの数の問題はあるのは事実ですし、中等という学校のあり方を県が考えているのも事実。その点を踏まえながら、地域としっかりと合意形成を図っていくというところが大事だと思っている。佐渡の子どもたちが不利益にならないように、そこはしっかり取り組んでいきたい」
一方、今年度の志願者数が80人の定員に対し61人と3年連続で定員割れとなった柏崎翔洋中等教育学校。
県教委は募集を停止する2026年度に、柏崎高校に県立中学校を併設する形で中高一貫教育を続けることを検討しているとみられます。
柏崎市の桜井雅浩市長は、少子化が進む中県教委の判断に理解を示しました。
【柏崎市 桜井雅浩 市長】
「切磋琢磨をして、二つ三つ進学校が柏崎に存在できるような状況ではない。今回の方向性を出されたことは、おおむね理解をする」
すでに地元の関係者と話し合いをしているという県教委。
このほかにも、高校の統合案などを盛り込んだ来年度から3年間の県立高校の再編整備計画を、7月県議会の常任委員会で示す方針です。最終更新日:Wed, 28 Jun 2023 19:22:31 +0900