県議会の総務文教委員会。県教委から示されたのは、来年度から３年間の県立高校の再編整備計画です。
【佐野哲郎 教育長】
「豊栄高校および新潟北高校を統合し、新潟北高校の校舎内に新たに高校を設置する。柏崎翔洋中等教育学校と佐渡中等教育学校の募集を停止する」
この中で県教委は少子化が進み、定員割れが続いているとして、２０２６年度に佐渡中等教育学校と柏崎翔洋中等教育学校の募集を停止するほか、新潟市北区の豊栄高校と東区の新潟北高校を統合する計画などを説明しました。
佐渡中等教育学校については、「両津地区に学校を残してほしい」との地元の要望を受け、募集停止と同じ年に「佐渡高校両津キャンパス」を開設。
柏崎翔洋中等教育学校については、地域に中高一貫教育の一定のニーズがあるとして、柏崎高校に「県立中学校」を併設する予定です。
一方、豊栄高校と新潟北高校の統合では、新潟北高の校舎を新たな高校として使う計画で、新潟市北区から公立高校がなくなります。
【新潟市北区選出 青柳正司 県議】
「北区のたった一つの公立校。地域の活性化につながっている。ただの一高校ではない」
委員会では地域の衰退を懸念する声などがあがりましたが、県教委は再編によるスケールメリットを生かし、充実した教育環境をつくるとして理解を求めました。
【佐野哲郎 教育長】
「活躍していただく人材をいかに高校教育として輩出できるかが大事。そう意味では、量は減るけれども、質をできるだけ維持、あるいは向上させていかなくてはだめ」
県教委は志願状況の大幅な改善などがない限り、この計画通りに再編を進めるとしていて、急速に進む少子化は地域の教育のあり方にも影を落としています。最終更新日:Thu, 06 Jul 2023 18:41:32 +0900
