巡回車使った“オンライン診療”を知事が視察 長岡市山古志地区で試験導入「非常に効果的」【新潟】

山あいの住民が医療を受ける機会を確保しようと、新潟県長岡市山古志地区で巡回車を使ったオンライン診療が試験的に始まりました。視察した花角知事は「効果的な仕組み」と評価しました。
山あいの住民が医療を受ける機会を確保しようと、新潟県長岡市山古志地区で巡回車を使ったオンライン診療が試験的に始まりました。視察した花角知事は「効果的な仕組み」と評価しました。

11月27日、長岡市山古志地区の種苧原集落を訪れた花角知事。

【長岡市 磯田達伸 市長】
「このへんに住んでる方は、山古志診療所まで行かないと診察してもらえない。何とかならないかという中で、こうやって出向いて、近くに行って診察できる」

視察したのは、オンライン診療の設備を備えた巡回車です。

【花角知事】
「意外と広いですね。見た目よりも」

車内にはモニターや血圧計のほか、遠隔で心音が聞けるデジタル聴診器も備えています。

去年12月、常勤の医師が引退した山古志地区。

医療の確保に向け、今年1月から市内の病院の医師が通う形で、山古志診療所で外来を再開したほか、オンライン診療も月1回、行われています。

今回、導入されたのは、巡回車によるオンライン診療です。巡回車にいる患者と病院にいる医師をオンラインで結び、医師は山古志診療所にあるカルテを確認しながら看護師の補助のもと診察します。

この巡回車が虫亀集落と種苧原集落を月1回、交互に訪問します。

【花角知事】
「機動性もあって、多くの人を効率よく診ることもできる。非常に効果的な仕組み」

この日は5人が診察を受けました。

【診察を受けた患者】
「ここだったら何とか歩いて来られる。近くでありがたかった」

医療の確保に向け、今後、巡回車の活用が期待されます。最終更新日:Mon, 27 Nov 2023 18:43:58 +0900