工夫されたラーメンや揚げ物…“学校給食”の最前線に熱視線!物価高騰に負けず「おいしい給食を」【新潟】

学校給食向けの商品を集めたフェアが新潟市で開かれました。長く続いた黙食や食材の高騰など、様々な影響を受けながらも子どもたちの成長を支えている学校給食。その最前線をお伝えします。
学校給食向けの商品を集めたフェアが新潟市で開かれました。長く続いた黙食や食材の高騰など、様々な影響を受けながらも子どもたちの成長を支えている学校給食。その最前線をお伝えします。

8月9日、学校給食向けの商品を製造・販売するメーカー100社以上が集まったフェアには、県内の栄養教諭や調理員が来場しました。

新型コロナの影響から開催は4年ぶりです。

【松村道子キャスター】
「こちらは野菜のペーストで鮮やかに色づけされたさつま揚げ。見た目の楽しさというのも給食では重要なポイントのようです」

【中学校の栄養士】
「(3年間)黙食という部分で食に興味がなかったり、給食が楽しくないなと思うお子さんも多い。こういう商品を使えば、子どもたちの食への興味も増すかなと思って」

【メーカー】
「学校給食もマンネリ化してしまうことが多くて、栄養士さんも新しい物を取り入れたいという気持ちでお使いいただくことが多い」

こちらは冷凍ラーメンのブース。

【メーカー】
「麺が短いのでお子さんも食べやすいし、調理の皆さんも取り分けしやすいのが特徴」

【調理員】
「おいしい。短いのはいい。食べやすいし」

麺の長さは15cmという冷凍ラーメン。試食をしながら思い浮かべるのはもちろん、子どもたちの様子です。

【調理員】
「(暑さで)食が細くなっている。麺だったら、子どもたちもいっぱい食べそう」

メーカーの説明を熱心に聞くこちらの女性は、去年、食材の高騰について話を聞いた小学校の栄養教諭・石黒麻子さんです。

【小学校の栄養教諭 石黒麻子さん(去年)】
「何かをかえるときは、値段の安いもので、同じような栄養価がとれるものというふうに工夫している」

石黒さんの目的は、やはり…

【小学校の栄養教諭 石黒麻子さん】
「(食材が)すごく高いので、ちょっとでもいいもので、安いものがあればと思って見に来た」

Q.物価高騰のその後は?
「あれからずっと天井知らずで高いし、今年は牛乳とかも上がっているので、(給食費の)値上げもしているが大変。油を使わないで焼ける揚げ物があった。油を使わないのは、いま油が高いので大きい」

【県学校給食会 玉木正己 理事長】
「給食を取り巻く環境が物価の高騰などもあり、色々な工夫が必要になっている中で、栄養士が直接、業者・メーカーとお話する、このフェアが少しでも貢献できればと思う」

会場は「子どもたちに、さらにおいしい給食を届けたい」という熱気にあふれていました。最終更新日:Thu, 10 Aug 2023 18:55:14 +0900