港に放置された“ボート”を簡易代執行により撤去 持ち主不明64艘撤去に200万円の税金が…【新潟】

新潟県長岡市の寺泊港で所有者不明のボートが放置されている問題で、県は13日、簡易代執行によるボートの撤去作業を始めました。
新潟県長岡市の寺泊港で所有者不明のボートが放置されている問題で、県は13日、簡易代執行によるボートの撤去作業を始めました。

【記者リポート】
「このあと県によるボートの撤去作業が始まりますが、こちらのエリアには持ち主不明の約60艘のボートが残されたままの状態です」

緑地や砂場に放置された所有者不明のボート。この放置されたボートが去年12月、強風によって飛ばされ、数十メートル離れた住宅に直撃するなどの被害も出ています。

県は11月27日に約100艘あったボートの持ち主に対し、12月12日までに撤去するよう求める公告を出していましたが…13日の時点で64艘が放置されたままに。

県は簡易代執行により、午前9時から放置されたボートの撤去作業を始めました。

撤去されたボートは県が半年間保管し、持ち主が現れない場合は処分されます。撤去作業の様子を見守っていた近隣住民は…

【近くに住む人】
「町内の人たちが被害に遭った。置く場所を確保するのも一つのやり方ではないか」
「こうなる(被害が出る)前に早めに対策をするべきだった。持ち主は一刻も早く取りに来なければいけない」

去年の12月、住宅が被害を受けた山崎廣一さんは…

【山崎廣一さん】
「同じような事故が起こらないことを祈る。私のところは庭程度でよかったが(走行中の)車や人に被害があったら大変なことになる」

県は今後、ボートの放置を防ぐための対策を立てる方針です。

【長岡地域振興局 地域整備部 保達倫人 副部長】
「去年12月に強風に煽られてボートが飛散するという事故があった。今後ボートを発見したら警告等をして所有者に働きかける」

今回の撤去作業にかかる費用は約200万円。処分するとなればさらに多額の税金が使われます。県は持ち主に名乗り出るよう呼び掛けています。最終更新日:Wed, 13 Dec 2023 18:36:06 +0900