10月12日開かれたのは、県によるキノコ講習会です。
この講習会は、毒キノコによる食中毒を防ごうと開催されたもので、キノコ愛好家70人が参加しました。参加者は、さっそくキノコ狩りを開始します。
【上越市から参加した夫婦】
「(夫)あったけど、たぶん食べられない」「(妻)色はきれいだけど。食べたいよね、味噌汁に入れて」
鮮やかな赤いキノコやシメジに似たキノコなど…参加者は期待を胸に約2時間、キノコ狩りを楽しみました。
中には、こんな参加者も。
【エリア・メッシーナさん】
「キノコハンター」
イタリアの各地を愛犬とともに回り、キノコ狩りを楽しんでいるというエリア・メッシーナさん。
【エリア・メッシーナさん】
「毒キノコかも?」
イタリアで磨いたキノコ採りの腕前を妙高市でも発揮しようと奮闘。キノコ狩りが終わると、さっそく専門家によるキノコの鑑定が始まりました。
【日本菌学会 滝沢博さん】
「食べられるのは、これ1個」
【エリア・メッシーナさん】
「ハハハ。ベリーグッド」
食用に適したナラタケをゲット!イタリアでも好まれるポルチーニに似たキノコは…
【日本菌学会 滝沢博さん】
「ポルチーニの仲間だけど、酸っぱい」
ホウベニシロアシイグチという酸味が強く、好みが分かれるキノコでした。
やはり、自然の中に生えている多くのキノコから食べられるものを選ぶのは難しいようです。
県内では去年、毒キノコによる食中毒が2件・6人報告されています。県内で食中毒の原因となったキノコベスト3は…
【県生活衛生課 白井和也 課長】
「ツキヨタケ・ドクササコ・クサウラベニタケの3種類。非常に食中毒の多い毒キノコとして統計上あがっている」
特にドクササコは、メッシーナさんが採ったナラタケと間違い、食べてしまう事故が3年前に発生しています。
そして、猛暑に見舞われた今年はキノコにも異変が…
【日本菌学会 滝沢博さん】
「今年の特徴は、小さいキノコが大きかったり、大きいキノコが小さかったりする。図鑑で色を合わせるとか、大きさとかで合わせちゃダメ」
滝沢さんによりますと、毒キノコが通常より大きく育つなど、猛暑の影響とみられる異変が起き、さらに鑑定が難しくなってきているといいます。
講習会で参加者に振る舞われたのは、もちろん鑑定済みのキノコ汁。
【エリア・メッシーナさん】
「キノコ汁が好き。ボーノ」
【飛田厚史アナウンサー】
「プリプリとした食感。しっとりとした口当たり。この山でとれたキノコが安全に味わえるのは本当に幸せ」
【県生活衛生課 白井和也 課長】
「似たようなキノコがたくさんある。鑑別が大変重要。専門家でも難しいところがあるので、キノコをよく知っている方に聞いて、確認したうえで召し上がって」
県は見分けのつかないキノコは食用を避けるほか、キノコを人にあげたり、もらったキノコを食べないよう注意を呼びかけています。最終更新日:Thu, 12 Oct 2023 18:51:00 +0900