8月、新潟県十日町市の陸上競技場では、10月に開かれる一輪車の全国大会に向けて練習が行われていました。
ここで大人顔負けの速さで走っていたのが、小学5年生の小杉莉央さん。
莉央さんは今年7月に千葉県で開かれた大会に出場し、小学6年生もいる中で100m・2位に輝いたミライアスリートです。
【東一輪車クラブ 小杉莉央 さん】
「スタートを意識して走ったり、指導を受けたときのことを意識した」
短距離が得意な莉央さんはスタートに磨きをかけ、全国トップレベルの選手となりましたが、実は頭角を現したのは3カ月ほど前だと言います。
【東一輪車クラブ 小杉健一コーチ】
「元から短距離は強かったが、今年5月に県外のクラブの方から出張指導という形で来ていただいて、そのあたりからコツをつかんできて100mは2秒短縮、400mも3秒短縮しているので、かなり効いているんじゃないかなと思う」
莉央さんの強みであるスタートダッシュは、同世代の選手に比べてどこが優れているのでしょうか?
【小杉健一コーチ】
「ほかの選手がまだ棒につかまっている間に、もう手を離して前傾姿勢をとるところ」
スタート練習を見せてもらうと、隣の選手よりも1秒ほど早く手を離し、スタートするときには地面との角度も鋭角になっているのが分かります。
このスタートダッシュを武器に100mのタイムは去年に比べて2秒以上縮まりました。そんな莉央さんに山中アナウンサーが挑戦です。
【山中麻央アナウンサー】
「待って~!スタートが速すぎて、あっという間に姿が消えてしまいました…」
圧倒的な力の差を見せた莉央さんは今回の大会で100mのほかにも力を入れている種目があります。それが4×100mリレーです。
【小杉莉央 さん】
「惜しいなと思った。悔しかった」
莉央さんのクラブは去年、この種目で優勝争いをしていましたが、最後に落車し、惜しくも優勝を逃してしまいました。雪辱を果たすため、莉央さんへの指導にも熱が入ります。
【小杉健一コーチ】
「かなり悔しい顔をして帰ってきたのが印象的だった。勝負に対しては、ここ最近だけど、こだわりを持ってきたかなと思う」
勝負にこだわる一方で、休憩時間はリレーチームのメンバーと仲良く談笑する場面も。
【小杉莉央 さん】
「心強いのもあってライバル」
【東一輪車クラブ 根津彩羽 さん】
「隣が莉央だったとしても、一緒に走り抜けるように頑張っている」
クラブのメンバーの存在が莉央さんをさらに成長させています。
【小杉莉央 さん】
「全日本に出て優勝してみたい。世界にも出て上位に行けたらうれしい」
切磋琢磨し合った仲間との絆を胸に日本一、そして世界を目指して駆け抜けます。最終更新日:Mon, 11 Sep 2023 19:03:10 +0900