終戦から78年 家族を亡くした人・戦争を知らない世代も… 戦没者を悼み平和願う【新潟】

終戦の日の8月15日、新潟市の護國神社では戦争で命を落とした人々を悼む姿が見られました。終戦から78年、参拝した人たちにそれぞれの思いを聞きました。
終戦の日の8月15日、新潟市の護國神社では戦争で命を落とした人々を悼む姿が見られました。終戦から78年、参拝した人たちにそれぞれの思いを聞きました。

終戦から78年を迎えた15日、東京では全国戦没者追悼式が行われました。

天皇陛下は「過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」と述べられました。

【松村道子キャスター】
「新潟市中央区の護國神社です。非常に厳しい暑さの中、午前中から多くの参拝客が訪れています」

三条市に住む森口勝栄さんは父親を戦争で亡くしました。

【森口勝栄さん】
「私は今79歳。親父が亡くなったとき、私はまだ生まれていないので、(父親の)顔も何も知らない。写真だけ。ウクライナで戦争をやっているので、ぜひ早くやめてもらいたいなと思っている。日本は絶対に戦争に参加しないように毎年お参りしている」

新潟市の本間操さん(83)は戦争中、ジャワ島で病死したおじへの思いを語りました。

【本間操さん】
「(おじは出征前)最後に私と弟をお風呂に入れて、『帰ってくるまで元気で大きくなっていろよ』と言っていた。お骨なんか帰ってこないので、白い小さな砂袋を私が腹ばいになってお墓に入れてやった。そんな思い出しかない」

参拝者の中には…

【親子で参拝】
「(戦争を)知らない世代なので、これ(終戦の日の参拝)はずっと習慣として受け継いでほしいと思って、子どもと一緒に来ている」

戦争を知らない世代が戦争を伝える必要性は、年々高まっています。最終更新日:Tue, 15 Aug 2023 18:40:54 +0900