“西堀ローサ”再来年10月までに全店退店へ…三セク解散の方針決定 借入金約9億円返済できず【新潟市】

新潟市中央区の地下商店街「西堀ローサ」。その運営する会社が11月20日に臨時株主総会を開き、会社を解散する方針を決めました。西堀ローサの今後はどうなるのでしょうか。
新潟市中央区の地下商店街「西堀ローサ」。その運営する会社が11月20日に臨時株主総会を開き、会社を解散する方針を決めました。西堀ローサの今後はどうなるのでしょうか。

新潟市中央区の地下商店街「西堀ローサ」で開かれた新潟地下開発の臨時株主総会。話し合われたのは…

【新潟地下開発 岡澤修 社長】
「新潟市からの借入金の返済が非常に難しい。解散もやむを得ないのではないかということで」

1976年に開業した西堀ローサ。

古町地区の衰退に伴って売り上げや入居する店舗が減少し、運営する新潟地下開発は、新潟市からの借入金約9億円が返済できないと判断。

返済期限である再来年10月までに会社を解散する方針を決め、この日、臨時株主総会で承認を得ました。

【新潟地下開発 岡澤修 社長】
「色んな外的要素もあり、なかなか売り上げが伸びず、現在のような状況に至ったということは、非常に私としては残念だし、無念」

西堀ローサを利用してきた市民は…

【街の人】
「想像できない。なくなるんだもんね、悲しい」

【街の人】
「活用してほしいと思う」

一方、地下街に入る店舗は全て、解散する再来年10月までに退去しなければなりません。

【KINGKONG 長井瞳さん】
「スタッフのショックだけではなくて、長年来てくださっている方たちの気持ちも考えると、なおしんどい」

中古レコードなどを販売するこちらの店が最も不安に感じているのは、今後の営業場所です。

【KINGKONG 長井瞳さん】
「古町界隈で、ここでどうですかという提示をしてくれるのか、退店してくださいと言われるまでに見つかるかどうかが問題」

新潟市は今後、新潟地下開発と債務の整理のほか、地下商店街のあり方についても協議する方針です。

【新潟市経済部 中川高男 部長】
「これで西堀地下街・西堀ローサが終わりということではなくて、また別の形で新たなスタートができるのではないかなというところも踏まえて、皆様方と協議しながら進めていきたい」

新潟地下開発は21日、テナントに向けた説明会を開きます。最終更新日:Mon, 20 Nov 2023 18:39:53 +0900