警報級の大雨の恐れも 去年の豪雨被災地からは不安の声「自分の身を守ることが先決」【新潟】

新潟県内は7月1日にかけ、激しい雨が降るおそれがあり、新潟地方気象台は土砂災害などに注意・警戒を呼びかけています。一方、去年8月の豪雨で被害を受けた関川村などでは今も復旧作業が続いています。
新潟県内は7月1日にかけ、激しい雨が降るおそれがあり、新潟地方気象台は土砂災害などに注意・警戒を呼びかけています。一方、去年8月の豪雨で被害を受けた関川村などでは今も復旧作業が続いています。

暖かく湿った空気が流れ込む影響で、県内は30日にかけて雷を伴って1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るおそれがあります。

去年8月の記録的な大雨で被害を受けた村上市では28日、復旧工事の現場で土砂崩れが発生。68歳の男性が土砂に巻き込まれましたが、救助され命に別条はありませんでした。

【記者リポート】
「土のうの奥が土砂崩れが起きた現場。ただ手前にもブルーシートが貼られていて去年8月の大雨の復旧作業が行われているのが分かる」

近くに住む人からは不安の声が聞かれました。

【近くに住む人】
「これ以上土砂崩れがなければ良いんだけど」

【近くに住む人】
「やっぱり不安。前の避難でもう避難はたくさんという感じ」

一方、不安の声は関川村でも。

【松岳寺 渋谷正淳住職】
「やっぱり雨が降ると心配。川もまだ工事中だし、普通の雨でも土砂も流れやすいだろうし」

こう話すのは湯沢地区にある松岳寺の住職・渋谷正淳さんです。松岳寺は去年8月、裏山から崩れた土砂や木が建物を突き破って押し寄せました。

【松岳寺 渋谷正淳住職】
「雨が降って大変だなと思ったらすぐにどこかに逃げること。自分の身を守ることが先決ですからね。何にも無いことを祈るだけですね」

8月には復旧作業が終わる見込みですが、作業をする男性は28日の事故を受け…

【作業する男性】
「他人事では無いというか、そういうことがあるとより一層気を引き締めて毎日の点検とかを確実にやっていきたいと思う」

県内では30日から7月1日にかけて警報級の大雨となるおそれがあります。30日午後6時までの24時間に降る雨の量は多いところで佐渡で100ミリ、上・中・下越で80ミリと予想されています。

また、7月1日午後6時までの24時間に降る雨の量は、上・中・下越で100~150ミリ、佐渡で50~100ミリと予想されています。

新潟地方気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒を呼びかけています。最終更新日:Thu, 29 Jun 2023 18:37:23 +0900