特殊詐欺の被害にあったのは魚沼市に住む70代女性です。
警察によりますと今年5月13日、女性の携帯電話に実在する大手通信会社の職員を名乗る男から「未納料金がある」などと電話がありました。
男の話を信じた女性は、市内にある金融機関のATMから指定された口座に現金10万円を振り込んだということです。
するとその後、個人情報の保護などに関して実在するNPO法人や、警視庁の警察官を名乗る男らから次々に電話が…
「他にも未払い金がある」
「ランサムウェアの関係であなたが容疑者になっている」
「旅行会社などが被害を受け示談金に1500万円が必要」
「サイバー保険に加入してください」
などと言われ、今年6月3日までに4回にわたって、現金合わせて560万円を振り込んだということです。
さらに女性は、男らから、
「あなたの口座に示談金が振り込まれるので、それを別の口座に送金してください」
「インターネットバンキング口座を開設したほうが手続きが簡単です」
などと言われ、示談金の支払い名目でインターネットバンキングの口座を開設するなどしました。
しかしその後、銀行から開設したインターネットバンキング口座での取り引きを停止したとの通知が届き、不審に思った女性は小出警察署に相談。
警察が調べた結果、女性の開設した口座が県外で発生した特殊詐欺の振り込み口座に利用されていたことなどがわかり、女性の詐欺被害が判明したということです。
魚沼市内では今年4月にも、70代男性が実在する通信会社の職員を名乗る男から「アプリの登録未納料金がある」などと言われ、53回にわたって現金合わせて1660万円を騙し取られる被害が発生していました。
小出警察署はお金を振り込む以外にも、言われるがままに口座を開設したり、口座のお金を動かしたりしないように注意することや、不審に思うことがあればすぐに警察や家族に相談するよう呼びかけています。最終更新日:Fri, 06 Oct 2023 17:47:27 +0900