連日の猛暑で新潟産のコシヒカリは大丈夫?水不足にコメ農家からも心配の声「作柄悪くなるのでは…」

連日猛烈な暑さとなっている新潟県内。この暑さで熱中症と農作物への影響が懸念されています。
連日猛烈な暑さとなっている新潟県内。この暑さで熱中症と農作物への影響が懸念されています。

【記者リポート】
「上越市浦川原区です棚田が広がっていて一見、下の段も葉が青々としている。ただ中央部分は一部黒くなっているのが分かります」

【西山正成さん】
「見ていただいて分かるように丸まっていないですよね、渇水して水不足になっているとこのように暑さでくるくるとまわってしまう、で色が黒く見える」

こう話すのはコメ農家・西山正成さんです。上越市浦川原区で約12年間コメの栽培や田んぼの管理に携わってきましたが、今年は経験の無い暑さと水不足に悩まされています。

【西山正成さん】
「ひびが入る程度に乾いたら水を入れてあげるという風になっているが、あげる水がなかった」

西山さんの田んぼやその周辺の田んぼは2つの沢と池から水を引いていてまだ水が枯れている状態ではありませんが、例年に比べると少なめです。

【西山正成さん】
「梅雨明けから全然雨が降っていないから例年に比べて水の量が少ない。水が少ないとなると粒も小さいだろうし、完全に登熟しない未熟なお米も増えるのではないかなと心配している」

そして棚田という特性上の悩みも…

【西山正成さん】
「棚田の下の方になると上の方でたくさん取っていると下の方までは水がまわってこないという状況もある」

近くを流れる川も水位が低下し底が見えているため、田んぼに水を引く沢や池の水も枯れてしまうのではないかと心配が募り、十分な水が必要な出穂期ではありますが、水の使用には慎重になっています。

【西山正成さん】
「少し降ってもらわないと、これはかなり作柄が悪くなるのではないかとそんな風に思っている」

数年前の猛暑で一等米の比率が大きく下がった経験を持つ西山さんにとっては、心配な暑さが続く日々に…

上越市では農業用水を確保するため消雪用の井戸を利用し給水を開始していますが、気温の高い状態は12日も続くため農作物の管理に注意が必要です。最終更新日:Fri, 11 Aug 2023 18:48:56 +0900