12月11日、報道機関を対象に行われた雪道運転訓練。
訓練では通常の路面のコースと凍結した路面を再現したコースが用意されました。
【記者リポート】
「普通の道路と滑りやすい路面ではどのくらい違うのか、実際に体験してみます」
凍結した路面のコースを時速50キロで走行し、急ブレーキをかけると…
【記者リポート】
「全然止まれないですね」
【教官】
「今ので20mくらい(進んだ)」
【記者リポート】
「自分の思っている2~3倍進んでしまう」
通常の路面で急ブレーキをかけた時と比較すると、通常の路面ではブレーキ地点から約10mの地点で停止したのに対し、凍結した路面ではその倍以上進んでいました。
また、凍結した路面でS字に走行してみると…
【教官】
「ハンドルを切って、ブレーキ」
【記者リポート】
「全然曲がれない」
スリップして車体が回転してしまいました。
こうした危険を防ぐためには、急発進や急ブレーキなど「急」がつく運転をしないことが大切です。
発進する際はアクセルを軽く踏み、ゆっくりと発進してください。
また、急ブレーキをかけることでブレーキロックが起こり、ハンドルの制御がきかなくなる可能性もあります。
早めに危険を予測し、数回に分けてブレーキを踏む“ポンピングブレーキ”を意識してください。
スリップを防ぐため、急ハンドルも厳禁です。カーブでは手前で減速を徹底することが重要です。
警察は「NO3急」を、合言葉に雪道での安全運転を呼びかけています。
【県警察本部交通企画課 井上雅彦 交通指導官】
「止まれないで追突する事故や対向車線にはみ出して対向車と正面衝突する事故が増える。時間と心に余裕を持った運転をしてほしい」
昨年度は12月から3月にスリップによる人身事故が95件発生し、1人が死亡した県内。
冬道では特に急がず、焦らず、「心に余裕を持った運転」を心がけることが事故防止につながります。最終更新日:Mon, 11 Dec 2023 18:42:20 +0900