あるオペラ作品の冒頭で、母が子どもに優しく歌いかける子守歌をバイオリンで演奏していたのは、北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんの同級生・吉田直矢さんです。
【めぐみさんの同級生 吉田直矢さん】
「13歳から59歳。1回もお母さん・お父さん・兄弟に会えずにきょうになってしまっているから、こういうようなコンサートを開かなくてはいけない」
横田めぐみさんの母校・新潟小学校で11月14日、「横田めぐみさんの帰国を願う音楽集会」が開かれました。
新潟小学校では、児童たちに拉致問題への理解を深めてもらおうと、2013年から毎年この時期に集会を開いています。
【新潟小学校6年 風間美緒さん】
「もし、自分がめぐみさんの立場だったらと考えると、つらくて、悲しくて、さみしくて、どうしようもないほどマイナスな感情で心が埋め尽くされてしまう」
【新潟小学校6年 才田誠悟さん】
「拉致問題が忘れられないように、たくさんの人に伝えていかなければならない」
集会の終盤には、吉田さんの演奏とともに、横田めぐみさんの母・早紀江さんが作詞をした「コスモスのように」を児童全員で合唱。
児童たちのメッセージ、そして歌声を電話越しで聞いた早紀江さんは…
【めぐみさんの同級生 池田正樹さん】
「『ありがたい、いい時間だった』とおっしゃっていた。子どもたちの純粋な心がとてもありがたいと」
音楽を通して、児童たちもめぐみさんの一日も早い帰国へ思いを一つにしていました。
【新潟小学校6年 桑原理桜さん】
「めぐみさんへの私たちの思いと、同級生の皆さんの思いが音楽とか言葉に表れていた。国などがちゃんと真剣に向き合って、私たちの集会の意味とかも分かってほしい」
【新潟小学校6年 重住弥尋さん】
「(来年は)横田めぐみさんの帰国を祝う集会になってほしい」最終更新日:Tue, 14 Nov 2023 18:58:53 +0900