“AI”の通話解析で被害防止へ! 手口が巧妙化する“特殊詐欺”…新潟県内では去年5億円超の被害

新潟県内では去年、5億円を超える被害が確認されている特殊詐欺。被害が後を絶たない中、AIを使い、特殊詐欺の対策を行うサービスが始まっています。
新潟県内では去年、5億円を超える被害が確認されている特殊詐欺。被害が後を絶たない中、AIを使い、特殊詐欺の対策を行うサービスが始まっています。

長岡市で5月30日、高齢者世帯を対象に行われた特殊詐欺被害防止の広報活動。

警察が特殊詐欺の注意点を呼びかける中、NTT東日本の職員が紹介していたのが…

【NTT東日本 職員】
「AIを使って、怪しい電話を分析してくれるサービスをやっている」

特殊詐欺対策のサービスです。

このサービスは、固定電話に端末を付けることで録音された通話をAIが解析。特殊詐欺の疑いがある場合、事前に登録された家族などの連絡先へ通知してくれます。

これまでは有償のサービスでしたが、5月1日からは期間限定で無償でサービスを提供しています。

【NTT東日本新潟支店 徳山隆太郎 支店長】
「どんどん詐欺は高度化していくので、色々なシナリオができてくる。それに対応していく」

県内では去年、特殊詐欺の被害額が5億円を超えていて、今年は3月末時点で36件、約3600万円の被害が確認されています。

【長岡警察署 金子隆 署長】
「AIを活用した対策については、犯罪の入口のところで抑えられるというところに、すごく実効性があるのではないかというふうに感じている」

県警は非通知や知らない番号の電話に出ないことや防犯機能付き電話の活用を呼びかけています。