そして13日から始まった新潟市議会の一般質問では、新潟市を走る「BRT」についてこんな質問が飛び出しました。
【新潟市議会 伊藤健太郎 市議】
「BRTという呼び方を見直してはどうか」
13日から始まった新潟市議会の一般質問で、伊藤健太郎市議が投げかけたのはBRTの名称変更です。
そもそも、この「BRT」とは何を指す言葉か知っていますか?
【町の声】
「(バスは)たまに使います。BRTを聞いたことはないです」
「大きいバスみたいなやつですよね」
たしかに2両連節バスが印象的なBRTですが、正解は…
【町の声】
「バス高速輸送システム」
なかなか浸透していない「BRT」は、当初の計画からみると実は現在も未完成。バス専用レーンなど環境を整えることで、本来の力が発揮される計画でした。
しかし…
【中原市長】
「このたび、専用走行路を整備しないことを新潟交通と合意した」
中原市長は13日、新型ウイルスの影響で利用者が低迷するなかバス専用レーンなどの整備を新協定に盛り込まないことで新潟交通と合意に至ったと公表しました。
伊藤議員は未完成のままならば、いっそ名前やあり方を変えては?と提案に踏み切ったとその背景を語ります。
今後のBRTについて市長は次のようにこたえました。
【中原市長】
「新たな協定では、本市のバスシステムをBRTと呼ぶことをやめることを含め、新潟交通と課題認識を確認しながら、協議検討して参りたい」
期待がかかるのは、来年春供用が始まる駅の南北をつなぐ駅直下バスターミナルです。
伊藤議員も南北縦貫路線の必要性を訴えていて、市長も「弁天線を通って市役所を行き来する路線を軸に、新潟駅の南北を縦貫する路線の新設を目指し協議している」と答えています。
新潟交通は南北縦貫路線開通について「まず運転士不足解消が必要」と慎重で、市は運転士確保に向け新潟交通を支援していく考えを示しています。最終更新日:Wed, 13 Sep 2023 19:08:50 +0900