〈春高バレー・新潟代表〉女子・長岡商業「ベスト8へ」 男子・東京学館「目標は全国制覇」

来年1月4日に開幕する春の高校バレー全国大会。新潟県代表として全国の舞台に立つ男女2校を紹介します。
来年1月4日に開幕する春の高校バレー全国大会。新潟県代表として全国の舞台に立つ男女2校を紹介します。

春の高校バレー、女子の県代表校は2年ぶりに春高全国大会に出場する長岡商業です。

県大会では去年敗れた新潟中央にリベンジを果たしましたが…

【長岡商業3年 吉塚美優 選手】
「正直に言うと、納得いっていない部分が多くて」

【長岡商業3年 水落朱里 選手】
「自分たちのほうが技術がないと思って」

ベスト16に勝ち上がったインターハイで感じたのが全国の強豪との力の差。

冷静な判断力とテンポのよいトスワークが持ち味のセッター・外山キャプテンもさらなる成長の必要性を口にします。

【長岡商業3年 外山杏奈キャプテン】
「ベスト16にはなったが、自分たちは満足していない。春高予選と同じようにやっていると、ベスト8は成し遂げられない」

全国ベスト8を目標に掲げるチームのキープレイヤーとなるのが…

【長岡商業3年 外山杏奈キャプテン】
「思い切りのあるスパイクで、決めるだけでチームが盛り上がる。2年生の加納理美にも頑張ってもらいたい」

キャプテンも頼もしく成長したと語る2年生エース・加納です。その変化のきっかけはケガで試合に出られなかったときの経験がありました。

【長岡商業2年 加納理美 選手】
「自分がケガをしたときにコートの外から見ていて、サポートしてくれる人の大変さを感じた。自分がその気持ちを背負って戦わないといけないと思った」

ケガの中で気づいた支えてくれる人たちの存在。

【長岡商業2年 加納理美 選手】
「(相手は)かたい粘りで守ってくると思う。勝負したスパイクをしたい」

感謝の思いとともに全国大会へ向かいます。

【長岡商業バレー部】
「ベスト8いくぞ!」

一方、男子代表の東京学館新潟も2年ぶりの春高の舞台です。

【東京学館新潟 渡辺健太郎 監督】
「今年のチームはディフェンスがいいので安心して見られる部分もあり、我慢して我慢して、全員で1点を取ろうという」

今年のチームの強化ポイントは「レシーブ」。

【東京学館新潟3年 井嶋凜一 選手】
「レシーブが強く上がっちゃうとトスを上げづらいので、スパイクが来ても、できるだけ低く返せるようにレシーブしている」

粘り強くボールをつないで全員で点を取るのが東京学館新潟のスタイルです。

さらに身長190cmを超える2枚のミドルブロッカーも高い壁として相手に立ちはだかります。

ただ、今年はほかにも2つの秘密兵器が。

一つ目は「相手の虚を突くスパイク」。リベロの井嶋がトスを上げ、決めたのはセッターの相田。

【東京学館新潟2年 相田悠一郎 選手】
「セッターだけど点を決められるというところを見てほしい」

【東京学館新潟3年 井嶋凜一 選手】
「セッターが打ってくるというのは珍しいので、よく決まる気がする」

トリッキーなプレーで相手を翻弄し、ブロックの狙いを攪乱します。

そして、もう一つが左利きのキャプテン高橋の強烈なジャンプサーブ。

【東京学館新潟 渡辺健太郎 監督】
「オンザコートがみんな右利きなので、リリーフサーバーで左利きのアクセントがすごくいい」

県予選決勝では拮抗した展開の中、高橋のサーブをきっかけに3連続ポイントを取り、相手を引き離すなど、まさに学館の飛び道具となっています。

【東京学館新潟3年 高橋快キャプテン】
「自分がリリーフサーバーで出たときには、しっかりチームに流れを持ってきて、連続得点を取ることが自分の役目。そこをまっとうしたい」

初戦の相手は東京学館が県勢で初めてベスト4に進んだ16年前に準決勝で敗れた東京代表の東亜学園。

春高の借りを春高で返し、その先にある頂を目指します。

【東京学館新潟3年 高橋快キャプテン】
「春高の目標としては全国制覇を掲げているので、まずしっかり初戦を突破して、勢いに乗って全国制覇まで駆け上がりたい」

春の高校バレー全国大会は来年1月4日、東京体育館で開幕します。最終更新日:Mon, 25 Dec 2023 19:11:14 +0900